JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

アイルランドで馬に乗る

 

私は動物全般、特に鳥好きなのですが、馬も大好きです

特に、あの筋肉質のお尻とうるうるの瞳が好き

 

小学生の頃、障害馬術の競技会を目指す少女の話を読んで、

私も馬に乗ってみたーい! となり

 

ところが、乗馬を習えるようなところは近くになく

プラス、遠くまで通わせてもらえるような経済的余裕があるわけもなく

涙を飲むしかありませんでした

 

が、馬に乗ってみたい病はずっと私の中に燻り続け

海外に行ったのを機にトライ

 

まずは、アイルランドの首都ダブリンで

乗馬世界に飛び込みました

 

日本だとハイソなイメージのある乗馬ですが

アイルランドでは小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しむ

とても庶民的なスポーツ

 

そういえば、私のクラスメイトはイケメン小学生のジョシュでした

 

私が通ったのは、ダブリン郊外の小さな厩舎

 

厩舎(ステイブル)を経営するお母さんと

北海油田の技師&ジョッキーのお父さん

障害馬術競技選手の娘さん

ステイブルボーイのトミーとちょっと年配のおじさん

そして、乗馬の先生カリーナ

 

アイルランドの(ていうか、この学校の)教え方は

かなり型破り(だと思う)

 

これまで馬に乗ったことのない人には

基本的動作

「まず、馬に乗りましょう、はい、次は歩かせてみましょう」

から入るような気がしますが

 

 

ここでは

馬に乗る=障害飛越 

 

馬に乗るものは跳べ! なんです

 

二日目に丸太を横にしたものをまたがせて

一週間後には、またぐ高さが30cmになり

その次は50cm

高さ1mになるのはあっという間でした

 

厩舎のみんなが言うことには

「ドイツだったら、こんなにすぐには跳ばせてもらえないよ」

(まったくもって、その通り、だけど…)

 

 

私の技術もあっというまに上達してくれたらいいんですが

そうは問屋が卸さない。

 

 

何回ころころ落とされたことか

ていうか、初めの頃は

ほぼ例外なく、落っことされていました

 

 

馬にとったら、なんて事ない高さなんだから

跳んでくれたらいいようなものを

50cmの障害物を

 

「JuniperBerryに指示されて跳ぶ」 のを

拒否するんです

 

「今回こそは跳んであげるよ」と見せかけて、

直前で急カーブ とか

 

もしくは

 

跳んだ直後にほぼ直角に曲がって

乗り手は反対側にすとんと落ちる とか

 

それを何回も何回も繰り返しました

 

アリーナの床に柔らかい土が敷き詰められているおかげで

怪我をすることはありません

 

ただし、アリーナは馬の落とし物場所でもあります

彼らにとっては、この世界イコール、トイレ

どこだろうと、例外なし

競技中だろうと、お構いなしです

 

ですが、あんなにアリーナの床と仲の良かった私でさえ

ありがたいことに、今まで一度だって

馬の落とし物の上に着地したことはありません

 

というのも

 

先生が柄の長いチリトリを

まるで魔法使いの杖のように肌身離さず

 

馬の落とし物を、落ちてきたそばから

隅の方に片付けてくれるからなんです

 

ちなみに、

草食動物であるにも関わらず

かれらの落とし物の臭いは

「うえーっ ついたっ」と

すぐにわかるほどインパクトがあります

 

靴の裏にくっつけて、うっかり車に乗ろうものなら

ずっとその臭いに付きまとわれます

 

服についたら、ただ悲惨

 

乗馬というのは

とっても優雅に見えて

臭くて、痛くて、ハードなスポーツなのだと

身を持って知りました

 

でも、それを補ってなお余りある魅力があるんですけどね

 

ちなみに痛い、というのは

馬から落ちたら痛い、というのもありますが

鞍に当たって擦りむけるお尻が痛いんです

その痛さは

 

「えいやっ」

 

と、気合を入れてからでないとお風呂に入れないほどの痛さ

 

このお尻問題は、その後10年以上、馬に乗っている間中

度合いは変われど、悩まされ続けました

 

そして、ハードだったのは

ドイツで通った乗馬クラブでの練習かな

 

すみません、今回は

尾籠なお話ばかりになってしまいました

 

アイルランドでの乗馬体験は

ちょっと変わっていて

とても楽しくておすすめなのに

 

そのお話はまた今度じっくりと