JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

私がこの町で馬に乗らない理由

今週のお題「乗ったことがある動物」

 

馬に乗ってました。

10年以上

うち8年はほぼ毎日(週に6日)乗っていて

そのころは馬のお世話と

家のインコのお世話で

毎日を過ごしていたような

 

ただ

ここ京都に 越して来てからは 

暑すぎと

寒すぎとで

乗っていません

 

気温でやめるなんて

そんな 「ヤワだなあ」 って

思いましたか? 

思いましたよね

はい 私も思っています 

乗馬愛がそれほど

なかったのね って

(ただ 日本での乗馬料金が

お高すぎる のも 

理由の大きな一つ ですけれど)

 

寒い方はまだ良いんです

もともと乗馬をしていたのが

ドイツだったので

 

暖房設備のない

氷点下の厩舎で

あまりの寒さに

歯をカチカチ鳴らし

足踏みしながら 

馬装してましたから

 

それでもレッスンになれば

乗馬は全身運動なので

真冬でもそれなりに 汗はかきますし

まず 乗っている

馬があったかい

 

真冬のアリーナは

人馬の吐く息だけでなく

馬の体からも 白い湯気があがります

 

そうなんです

一旦 馬に乗ってさえしまえば

湯たんぽの上に

またがっているようなもの

 

レッスン出だしは 馬も寒いので 

(私が足踏みしたのと同じように)

速度が速くなりがちなのを 除けば

至って快適

 

ただ、問題は夏

人間も暑いと バテますけれど

馬だってやる気が ダダ下がり

 

自馬だったり 

自馬でなくとも 自分専用に 

馬を 借りていたらいいのですが

(ドイツで馬を飼うのは、大型犬を飼うのと

ハードルの高さは それほど変わらないような印象)

日本で馬持ちになるのは

大金持ちででもないと 無理

 

となると 乗れるのは

乗馬スクール用の馬 一択

乗馬スクール専用の馬たちは

初心者を乗せることも多いので

繊細な指示では なかなか通じなくなっている

 

体重移動 脚 手綱 拍車 鞭

全て ましましの総動員 で望まないと

言うこときいてくれません

 

あっつくって 汗ダラダラ

分厚い乗馬ズボンに ブーツ

手袋に 乗馬キャップまでかぶって

お尻の下には 馬湯たんぽ 

 

それは馬にとっても同じことで

背中に人間湯たんぽを

くくりつけているようなもの

 

そんな状態で

どんどんばんばん

ましましの指示出し

 

疲労困憊です

 

ただ ここまでは我慢できるんです

レッスン中はどんなに暑くとも

汗をかけばスッキリするし

レッスン後には 

馬にシャワーを浴びさせながら

自分もちょっと涼めるし

 

馬の背に乗れば 視線が高くなって

それだけで気分は高揚

駈歩で ぱっぱか走らせれば

馬と一緒に 

体全体で 風を切ることもできる

 

たなびくたてがみを 見ているだけで

体感温度が下がる気がする

こうなると 我慢どころか

暑い盛りに馬に乗るのは

(乗ってさえしまえば)

気分爽快(と 頑張れば思えるかも)

 

ならば 続けたらいいじゃない

となる 

けれど

夏の乗馬レッスンには

馬と自分だけでなく

もう一つ いやもう一匹

忘れてはならない ヤツがいる

 

そいつの名前は 馬アブ🪰 

 

このアブがですね 馬の血を吸いに

集ってくる

馬も嫌だから

尻尾をブンブン振り回し

追い払おうとするけれど

 

相手だって 

お食事がかかっているわけで

そう簡単には諦めてくれない

そして一匹だけでなく

何匹だってやってくる

 

私も鞭で馬のお尻を撫でるようにして

援護するけれど

相手もそうそう諦めない

 

食いつく時は食いつく

すると 馬が急に跳ねたりするんです

 

私は後ろに目がないから

横っ跳び やら 横蹴り やらを

急にされるわけで 気が抜けない

 

その上 馬アブって強力で

馬でなく 

乗り手の

分厚い乗馬ズボンの上から

噛みついてくることがある

それがもう 痛いの何の

嫌がる馬の気持ちがよくわかる

 

暑くて ばてている上に

自分と馬以外に アブ対応まで

しなくちゃならない

 

日本よりは

まだ涼しいドイツでさえ

この有様

日本で乗ろうものなら

想像に難く ございませんでしょ

 

そして、日本の乗馬クラブに

多いのは

繊細で感じやすく

走るのが大得意な 引退競走馬

びっくりしちゃったり

走っちゃったり 

馬場馬術の馬とは全く違って

制御大変

 

とは言え

帰国してから何年かは

乗っていたのですが

 

京都に来たら 

夏の暑さが 予想を大きく上回ってた

 

あまりの暑さに

家から出るのさえ 嫌なのに

夜行性動物みたいな生活を 送っているのに

 

この上アブと戦うなんて 無理です

戦意消失

 

そう、何に負けたかって

私は京都の夏と

アブ🪰に 

負けたのでした

 

ただ、京都に馬アブがいるかどうかは

京都で乗ったことがないから

知らないのですけど ね