JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

フランスの田園小説 "La Petit Fadette"

今週のお題「名作」

 

「名作」となると

やっぱり ある程度は

時間が経って 多くが 

淘汰された後に

残った作品 って なるように思うので

現代のものは 除いて…

 

どれかなあ

 

名作って 山ほどありすぎません?

 

けれど 私が

何度も読んで

文庫本まで買った本 となると

 

『愛の妖精』"La Petit Fadette" が 

5本の指に入るかな

 

www.iwanami.co.jp

 

著者は 男装の麗人として 名を馳せ

そして ショパンの愛人としても 知られる

ジョルジュ・サンド George Sand

 

小学生の頃 毎月送られてきていた

少年少女文学全集(だったかな?)に

入っていたのを 

読んで以来の お気に入り

 

小説のジャンルにしたら

一時期ヨーロッパで流行したらしい

「田園小説」になるでしょうか

 

舞台は フランスの片田舎

少女と双子の成長と恋物語

 

パターンといえば

パターンそのものなんだけど

今の時代には

出あうこと稀有な

綺麗で素直な 王道ストーリー

 

むろん

ブルジョワ階級の 

サンドの目線で 書いているから

農村生活を 美化しているだとか

評価はいろいろと 

言われてはいるようだけど

 

そんな堅苦しいこと考えずに

気分よく 読み進め

フランスの田舎の描写を 堪能し

あーよかったなって

読み終えられる本

その意味でも 貴重かな