今週のお題「懐かしいもの」
山ほどありすぎて
何をあげたらいいか
迷ってしまう
だけど 雪国育ちの私には
やっぱり
雪景色かなあ と思います
結婚してから
ドイツは別として
なぜか
神戸 東京 京都 と
雪の積もらない地域
ばかりに 住み
雪景色からは とんと
ご無沙汰
(ドイツでだって 積もって
30cmだったから
雪国って程では なかった)
雪国で 何が
綺麗かっていえば
雪解けの頃
雪の間から 顔を出す
若草の緑
茶色い地面に 萌える緑も
綺麗ですけど
白に緑も 目に鮮やかで
やっと冬が終わるんだーって
大きく 伸びをしたくなります
雪国の空は鉛色
重苦しくって
上から押さえつけられているよう
だけど 時々 ほんとに時たま
とっても綺麗な
青空が広がることがあるんです
真っ白と真っ青だけの世界
雪の降らない地域では
見ることのできない美しさです
雪の降る音 積もる音
しんしんしん
全ての音が柔らかくて
丸みを帯びて
外で雪が降ってる ってわかる
柔らかい音に包まれた 世界の中で
木に積もった雪が
どさどさっと落ちる時の
輪郭のある音に
急に 夢から現実に戻される
それも ちょっと懐かしい
雪国での暮らしは
繭の中に住んでいるみたい
家とそれを覆い隠す
雪に包まれて
春までの寒く長い季節を
過ごします
そういうのって
ちょっとだけ
懐かしくなる
だけど実際にひと冬を 過ごすのは
その大変さを
知っているだけに
豪雪地帯に 住みたいとは
到底 思わない の ですけどね