JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

モスクワの運転手さん&2023 記事 シベリア鉄道(6~10)

今週のお題「大移動」

 

昨日からの続き &

モスクワで出会った

タクシーのおじちゃんとのお話です

 

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『モスクワの タクシーの運転手さん』

 

クラクフからワルシャワ経由で

モスクワへ向かった

 

ワルシャワは車窓からし

見なかった

 

ワルシャワ出身の子に 

故郷はどんな町? と聞いた時 

「暗い町 いつもどんよりしていて

私はカナダの方が好き」

って 言っていた 

過去に 辛い思い出があるらしい

彼女の言葉が 

知らず知らずのうちに

意識の底に

ひっかかっていたのかもしれない

 

電車の窓から眺めたワルシャワの町は

小雨がちの 曇り空のせいもあってか

寒さに縮こまって 震えているようだった

 

お天気が違って 

電車から降りて散策していたら 

印象も 違ったのかもしれないけれど

 

さて ワルシャワをすっ飛ばして

モスクワに到着

キリル文字は ちんぷんかんぷんなので

自力でホテルに辿り着くのは

難しい 貧乏旅行だけど ここだけは

タクシーに 連れて行ってもらうことにした

 

タクシーのドアを開けてくれたのは

丸顔の 陽気なおじちゃん

 

「どこから来たの え? 日本人!?

ほんとかい! 遠くからよく来たね 何歳?」

 

20代だと答えると

「おおおおおー」

 

なぜそこで驚く!?

 

欧米ではありがちだけど 多分

中学生か高校生だと

思っていたのだと思う

 

そこでおじさん

「せっかく来たんだから

観光名所を回ってあげるよ!」

ときた

 

え? 大丈夫か? 

まさか変なところに連れて行かないよね!

と ちょっと尻込みしていると

鼻歌歌いながら

「任せて!」と行く気満々

 

こんな陽気なおじちゃんが

悪い人のはずがない

覚悟を決めて お任せした

 

そうと決まれば 楽しまなくっちゃ

席も 助手席に移動

 

おじちゃんは

自分が住んでいる地域の話や

これまでに出会った旅行者の話

もう独立した お子さんの話を挟みながら

 

マクドナルド1号店や

赤の広場 レーニン

ロシア外務省

KGB本部ビル

ロシア最高会議ビル

などなど を

「ほらあれ見て これはねー」と

横を通り過ぎていく

 

あれ、こんなふうに見ると

政治関係が多いかも?

 

ロシアでは 公共施設にカメラを向けると

それだけで警察に連行されるという

噂があって…

だけど タクシーの中からだったら

そんなに気負わずに 見れるというもの

 

おじちゃんに

写真とっても大丈夫かな? と聞いたら

「いいよー だけど目立たないようにね」 と

言ってくれたので こそっと隠れて

最高会議ビルの写真を撮った

さすがに どきどきしたけれど

 

もちろん クレムリンや主要教会の近くも

通ってくれた

 

おじちゃんとの時間は

おしゃべりも楽しくて

相当の時間をタクシー内で

過ごしたはずのだけれど

あっという間だった

 

タクシーのおじちゃんをはじめとして

東欧やロシアの人たちは

推し並べて とっても優しくて

世話好きで あったかかった

 

私はその時

そういうものなんだ と

思っていたけれど

 

USSRが崩壊して 国名が変わり

ロシアは

時を それほどおかず

マフィアの跋扈する

危険な国に様変わりした

 

夫の上司が 現地法人の社長として

ロシアに赴任した時

屈強なボディガードと

運転手付きでしか

外出できなかったらしい

 

私が訪れた時期のロシアは

二十代の女の子の一人旅でも

安心して 人を信じることが

許される

貴重な 一時期だったのかもしれない

 

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