私は 雪国育ちなので
自分だけ そして ウチだけでは
なく その頃の 雪国の家ならどこでも
そうだったとは 思うのですけれど
私がまだ実家に住んでいた頃
その地域に降る雪は
雪おろしの雪が 2階を越える
高さまで積み上がり
2階の窓から出て
雪で滑り台ができた
そんなくらいの 雪の量だから
雪の季節になると
玄関から車道に出るのに
まず玄関前に 雪で作った階段が五段
車道に降りるのに また
雪の階段を降りる
(実家の玄関から車道まで
70~80mあるので 通路の
全ての雪を退けることができない)
子供の頃 夜のうちに
どっさり雪が降ると
(それは かなり頻繁で)
ふっかふかの雪が
せっかく作った雪道を
覆い隠してしまう
そこをそのまま
長靴で歩こうものなら
車道に辿りつくまでに
長靴の中は雪まみれ
学校に着く頃には 足がびしょ濡れ
そういえば 子供の頃
帰宅した長靴の中は
水を汲んだみたいに
いつだって ちゃぽちゃぽして
(単に 歩き方が
下手だからかもしれないけれど)
帰宅するとストーブの前に 家族分の
長靴が勢揃いして
もわもわっと白く
水蒸気をあげることになる
だけど 行きから既に びっちょびちょと
帰る時になって びっちょびちょとでは
足の負担が全く違う
だから 雪の踏み固め作業は
とっても大切
1回目はスコップで 玄関先の雪を
切り取るように退け
2回目はかんじき履いて
道路までを大まかに
3回目は長靴履いて 踏み固める
時間があれば 4回目はちょっと丁寧に
これを 母が 平日雪が降ると
毎朝やっていた
(本当にありがとう)
ただ
土日ともなると 子供達の出番で
かんじきで 踏み固める代わりに
雪の上に寝ころがって
人型をつけたり
雪玉を投げ合いしながら
とっても 不恰好な
くねくね道を作る
もちろん 土日に
出かける用事がなければ
やる必要はないのだけれど
出かける用事は 必ずある
(雪おろしとか 回覧板とか 買い物とか)
それに お客さんや配達の人が
来るかもしれない
そうそう
つららを落とすのも
忘れちゃいけない
少し暖かいと 根本が溶けて
屋根から ずぼっと
落ちてくることがある
先っぽが尖っているから
とても危険
大きくなる前に
出入り口付近の
つららのちびっこを
傘を使って
さっさと落とす
これが 私が
雪国に住んでいた頃の
冬の日の 朝のルーティーン