JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

私にとってレアな出来事

鳥には生まれる前から

どっぷりとご縁のある私だが

猫さまには とんと縁がない

 

道を歩けば

猫に出逢うという

強者もいるというのに

私は いつも

遠巻きに睨まれ

そして ささっと逃げられてしまう

 

悲しい

 

多分それは

猫大嫌いな母の呪いなんじゃあ

ないだろうか と睨んでいる

 

だってだって

母は 本当に猫が嫌いなのだ

まあ、うちの食卓は

よく 近所の猫の

狩場になっていたようだから

(何回か サザエさん宅みたいな

状況を目撃)

母が目の敵にする気持ちも わからないではない

(実家の周辺には野良さんが多かった)

 

ちなみに 実家では 文鳥インコアヒルに亀

チャボに犬うさぎ と

猫以外の 動物は山ほどいた

 

そして

母の実家は 犬派

父の実家(というかウチ)では

以前 猫を飼っていたらしい

だから 

文鳥を愛してやまない父は

猫も好きな はずなのだ

 

そんな私にも

たった一度だけ

猫との出会いがあった

 

それは大学時代のこと

道を歩いていたら

子猫が顔をだした

愛らしい顔をした

ちょっと汚れた 三毛猫だった

 

やせっぽちで

ふにぁ ふにぁと

弱々しい声で鳴いていた

 

帰りに同じ道を通っても

まだいた

「おなかすいたよね ごはんないの?」

 

ここらへんは

学生と学生相手の

飲食店ばかり

野良ちゃんの姿は多いけど

子猫はあまり みかけない

 

飼い猫といえば鈴だろう

というのが

猫経験の少ない私の認識

 

その子は 

鈴も首輪もリボンもつけていなかった

その頃は 野良ちゃん 全盛期

この子も 野良に違いない

 

お母さん猫は 近くにいないし

このままだと ひもじそう

 

(野鳥の雛は連れて帰ってはいけない

というのは知っているけど 

野猫はその範疇じゃないはず)

 

名目上はペット禁止の寮に連れ帰り

(その頃既に 部屋に飛び込んできたインコを飼っていた)

寮長さんに この子 どうしようと相談して

預かってもらった

 

それからの一週間

猫探してます の張り紙がないか

探しつつ

ミルクやりつつ

寮長さんに 差し入れしつつ

帰ってくれば 寮長さんの部屋に

入り浸り

子猫を眺めてすごしてた

 

かわいい かわいい かわいーい

そして

一週間待った

 

誰も現れなかった

ちょうど夏休みに入り 

寮に置いていくわけにもいかず

部の後輩に車を出してもらって

実家に連れ帰ったところ

 

母は 当然の如く

猛反対!

夏休みの間に 飼い手を見つけるから! と

拝むようにして言ったけど

母は

一日だって猫と一緒に暮らしたくない!

なんてひどいことを言うので

 

せめて一週間とお願いして

初めての猫飼いになった

猫っ可愛がりしたかったけど

その頃ちょうど

遊びに来ていた いとこの家族たちに

その役はとられた

 

悲しい けど 可愛い

 

約束の一週間が過ぎても 

飼手は見つからず

(ご近所さんに話を持って行っても 

これだけ野良猫がいるんだから

野良にしたらいいじゃないかと 

乱暴なことを言う)

そして 猫に関しては

血も涙も無い母は

保健所に連れて行きなさい! と

言って譲らない

 

せっつかれて保健所に電話したところ

おじさんが 大学に戻るまで

個人的に預かってくれるという

(これぞ地獄に仏様)

その後は また大学の寮に連れ帰り

そこで飼おうと 

決心した

 

なんてったって 

寮の一階は

大猫さんたちが

自由に出入りしてて

猫好きな寮生が

餌やりしてた

 

部屋でインコを飼ってた私は

ドアを開け放せなくて

ちょっと大変だったけど

 

寮で猫に餌やりって

今だったら問題になっちゃうのかな

自由きままな 時代だったわー

 

と 決心をした途端

なのかどうか

預かってくれていた 保健所のおじさんが

飼手が見つかったよ と

連絡をくれた

 

なんと おじさんの

姪っ子さんが 

お家で飼ってくれることになったそう

 

良かった良かった

 

ジェットコースターみたいに

ドキドキだった

猫さんとの 思い出でした