JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

ハロウィンの思い出

トリック オア トリート

お菓子くれないと いたずらしちゃうぞ と

子供達が家を回って ドアベルを押す

 

テレビや本でしか知らなかった

この風習

 

カナダ、アイルランド、ドイツと

暮らしたけれど

一度も遭遇したことがありませんでした。

ドイツの田舎に引っ越すまでは…。

 

私たち夫婦が 暮らしていたのは

ドイツ デュッセルドルフ郊外の

周囲に牧草地の広がる 田舎町

 

1時間ほどもあれば

くるっと回れるくらいの

こじんまりとした 集落です

 

そこに 引っ越してくる前は

デュッセルドルフ市内の

集合住宅 7Fに住んでいたので

子供達が わざわざエレベーターで

7Fまで上がり ドアをノックする

なんてやらなそう

 

それにまず 仮装をして

家を訪ねて歩く 子供たち 自体

見たことがなかった

 

だけど田舎に越してきて

今度住むのは 一軒家

 

もしかしたら 

来るかも!?!?!?

だけど やっぱり

この家は 外国人だからって

来ないかも????

 

来たら 「何もない」では困ってしまうし

一方で

誰も来なければ 余ってしまう

 

どちらに転んでも 大丈夫なようにと  

チョコレート

グミ

キャンディー

全て「私の好物」で揃えた😋

 

各種類を何個ずつか 

袋に小分けに入れ

リボンを掛けて

玄関脇に置いたカゴに入れて 

準備万端

 

緯度の高い ドイツは

陽が落ちるのが早い

そちて

どこからか

可愛い歌声が 聞こえてきた

 

そして どんどん近づいてくる

 

子供達の声にまざって

老夫婦の声がする

おお! お隣まで来ている

 

うちにも

来るか? くる?

 

ピンポーン🎶

 

きたーっ

 

ドアを開けると

そこには 妖精や魔女の

仮装をした 子供達が 

お母さんたちに連れられて

立っていた

 

そして

トリック オア トリート と

言うより前に

歌を歌い始めた

 

讃美歌みたいな 綺麗な曲は

ハロウィンというより 

クリスマス

 

ちょっと調子が狂ったけれど

可愛いドラキュラや 魔女や

フランケンシュタイン

お菓子を 大盤振る舞いした

 

5グループくらいが

戸口に来て歌を歌ってくれて

総勢30人くらい?

用意したお菓子もちょうど

私の分を残すくらい

 

もう夜の8時を過ぎて

子供達が 出歩くには 暗すぎる

さすがにそろそろ 終わりだよね

と 思っていたら

甘かった

 

階上に 上がった所に

またもや 

ピンポーン

 

なんと 中学生くらいの

グループが 

玄関ドアのガラス越しに

中を覗いてる

 

ひえー 幼児だけじゃないんですか?

仕方ない

とっておいた自分の分を

彼らにわたして

ハッピーハロウィーン

 

さすがにもう 来ないでしょうよ

と思った私が 浅はかだった

そこから年長組やら

宵っぱりのお母さん方に連れられた

子供達やらが ぞくぞくと

 

家にあった 板チョコや

マシュマロまで 放出して

すっからかん

 

もうないよー と

返事をせずに 居留守を使おうとしたけれど

玄関先からお母さんの

「いるんでしょ! 子供達が待ってるのよ!」の

声が響く

ひえーーー ごめんなさい

 

仕方ない

日本から送ってもらった

お菓子類を カゴに盛って

渡すことにした

 

カゴの中を見た子供達は 

怪訝そう

 

そりゃそうだ

中に入っているのは

歌舞伎揚や 茎昆布

夫の好物

雷おこしや かりんとう

 

どう考えても ドイツの子供達が

喜びそうにない お菓子ばかり

まず お菓子と認識していない

可能性が非常に高い

 

ドイツ人家族から

あの家は 変なものをくれると

噂になりそうで 嫌だったけれど

物理的に

ないんだから仕方ない

 

それに 見た目は

茶色だったり

深緑だったりするけれど

日本の美味しい お菓子なの!

文化交流よ文化交流

 

それにしても

このちいちゃな村の

どこに こんなに子供がいたんだろう!?