JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

すっころんだ思い出 その1

昨日、はてなブログを読んでいて

思い出しました

 

子供の頃は わんぱくやんちゃだったのと

通学にバスを使っていたので

乗り遅れまいと

毎日のように走っておりました

 

その日も

友達とお喋りしながらの 帰り道 

後ろを ふと振り向けば 

バスが一つ前の信号で 停まっている

 

ここからだったら「走ればまにあう!」

一緒にいた友達と 頷きあって

バス停に向かって ダッシュした

 

その日は朝 雨が降っていた

走るわたしの横で 

腕にかけた 傘がぶらぶら揺れる

 

そして、一心不乱に走る私の

両脚の間に 傘がすぽっと入り

足の動きは阻害され 私は当然の如く

もんどり打って

すっ転んだ

 

それは

こんな転び方するんだ、って

思うくらいの 派手な転び方

 

友達に引っ張り上げてもらいながら

遅れてはならじ と 立ち上がり

痛い足をひきずりひきずり

よたよたと バス停に向かう

 

既に並んでいた他の子が 頼んでくれたのだったか

私の派手な転倒を見ていた運転手さんが

かわいそうと待っててくれたのか

どうにか乗ることができた

 

良かったね、間に合ったね、と

息を切らせながら

擦りむいた手のひらを見ながら

話していると

友達が「うわっ」と言って 私の足元を指差した

 

え? と見れば、膝から下が血だらけで

ソックスまで赤くなっている

こういうのって 認識した途端に

急に痛くなってくるもの

 

だけど 心配する友達を尻目に 

このくらい どうってことない

大丈夫だから

と 泣きたくなるのを我慢して

そのまま平気な顔をして 揺れるバスの中

踏ん張った

 

友達から 家によって行きなよと言われたけれど

(友達の家は乗り換えするバス停から歩いてすぐ)

大丈夫 大丈夫 と

ここでも痩せ我慢

 

駅でトイレに入って 膝を洗い

ハンカチでぎゅっとむすんで バスを乗り換えた

 

真っ赤なハンカチを結んだ

足を 引きずって家に帰り 

ここでも 誰にも言わず こっそりと 

うめき声を押しころしながら

ピンセットで 膝にめり込んだ砂利を つまみ取り

(すっころんだ場所は砂利道だった)

軟膏をべたべた塗って 大きな絆創膏を貼った

 

姉弟の中で一番年長だったからか

強がる癖がついていたのかも

今はすぐに「ひぇーん」と泣き言を言うけれど

 

いまでも私の膝には その時の傷の痕が

くっきりと残ってる

 

そのほかにも、

街のど真ん中で 雪に

つるっと滑って 尻餅をついたこととか

自転車で走っていて 

停車しているトラックに 前輪がハマったとか

おっちょこちょいエピソードは

数えきれないほどある

 

だけど

一番豪快に転んだのは

雨の上がったあの日 だな