JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

大好きな京都の和菓子屋さん 松壽軒

京都のお菓子屋さんには

菓子司と餅(菓子)屋の二種類があります

 

菓子司は他所ゆきの(お茶会に出すような)生菓子

餅屋は日常使いのお饅頭やお団子

 

出町柳にある

豆餅が大人気の「出町ふたば」は餅屋さんです

 

あんこの美味しいお店と聞いて

京都に越して来て 程なくして伺ったのが松壽軒

 

松壽軒さんは お寺さんで出す主菓子を専門に作る菓子司で

京阪清水五条から少し歩いた所にある、小さな、小さなお店です

 

あんこには殊更のこだわりがあって

あんこの事になったら とても饒舌になるお父さんと

いつ伺っても優しくて笑顔の可愛らしい

お話好きのお母さんの お二人でやっています

 

お寺毎に菓子司が決まっているとか

京都でのお菓子のしきたり? みたいなお話を

聞かせてもらったのもこのお店でした

 

私が初めて伺った時は

こちらの和菓子をお目当てに

東京からやっていらした紳士が先着で

なんと、1時間以上も4人でお喋りに花が咲きました

 

そのくらい、懐っこくて親しみやすいお店です

そしてお菓子はとても上品です

 

ですが 行けば必ずお目当てが買えるわけではありません

 

行く前に電話して

「今日はどんなお菓子がありますか?」と尋ねて

とっておいてもらわないと

無駄足に終わってしまう可能性大です

 

どうしても欲しい場合は

お寺さん用に作る予定を聞いて

少し多めに作って、とっておいてもらいます

 

菓子司はお寺やお茶会で出す主菓子を作るのが本業なので

一般に販売するのは、少し余分に作った分のみ

 

私は亥の子餅が大好きなのですが

松壽軒さんの作る亥の子餅には

干し柿の入っているものと入っていないものの

二種類があります

 

干し柿の大きめの果肉の入った亥の子餅は

これまで食べた亥の子餅の中で一番美味しかった

 

ただ、柿入り亥の子餅はあまり作らないらしく

お寺さん用に作る数少ない日と

私の行く日が丁度合わなければ、私の口まで届きません

 

お稽古場が離れてしまったこともあって

この何年か伺う事ができておらず…

 

お二人とも、お元気にしていらっしゃるでしょうか

私も私の口も寂しがっています

 

そろそろお正月のお菓子をお願いする時期になりました

松壽軒さんの薯蕷饅頭もとても美味しいのです

様子伺いも兼ねて お電話してみようかな