JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

北海道は、とてつもなく広かった

もう何年も前のことですが、

北海道を旅行しました。

 

釧路湿原を歩いたり、タンチョウを見にいったり、楽しかったー。

ホテルでの食事も温泉も申し分なく、大満足

また北海道に行きたいな。

 

でも、この旅行で一番印象に残ったのは

北海道が想像していた以上に広大だということ。

 

「当然じゃない、誰だって知っている」と言われそうです。

 

そう、その通り

 

ただ、

知識があることと

感覚で知ることとは違っていて

 

まさか、あんな形で広さを実感することになるとは

 

 

それは、釧路のタンチョウサンクチュアリから

その夜泊まるホテルに向かっている時でした。

 

 

レンタカーを借りたのですが、

付属のカーナビがのんびりしすぎなのか、

それとも夫の気が早いのか

それとも私がとろいのか

 

ナビを見ている私が

 

「あー、そこ右ーーーー」

と言っている間に通り過ぎてしまう。

 

「Uターンしようよ」

と言っても、

夫はそのまま直進

 

それを5回くらい繰り返しました。

 

しばらくは、

直進してもナビがすぐに別ルートを示してくれるから

それほど問題はないだろうと思っていたんです。

 

ところが、この時は新たなルートが示されない。

現在の道をまっすぐ進むのみ。

ナビゲーションシステム壊れたか? と思いましたが、

距離がありすぎて、

表示されなかっただけだったんですね。

 

夕暮れから夕闇になり、あたりは真っ暗

周囲は森

そのうち

点灯していたガソリンランプが点滅し始めた

 

一番近いガソリンスタンドは、

目を疑うほど遠い。

ぎりぎりたどり着けるかどうか。

 

まずはホテルに到着が遅れると連絡を入れることにしました。

 

圏外ーーーっ

 

これではJAFだって呼べない。

 

車の中で一晩過ごすのかー

ホテル無断キャンセルで請求されるな

今夜は夕食なしだ お腹すいた

 

そして、空腹になると、私はがぜん不機嫌になります。

 

なんでUターンしないかな。

もうちょっとゆっくり走ってよ

 

車の中で夫と私、

 

一触即発

 

 

そんなことをしている間にも、

どんどんガソリンは減っていく

 

もう知らない

行くとこまで行くしかないわ

そう腹を決めた時、

 

右手前方に光!

人家だ

 

「止まれーーーーっ❗️」

 

 

私の出した大声に、

思わず車を停車させる夫

(もっと早く叫べばよかった)

 

車を降りて、ぴんぽんと鳴らす。

 

「すみません、電話を貸していただけませんか、ここ圏外で」

胡散臭く聞こえるだろうけれど、本当だから仕方がない。

 

人の良さそうなおじさんがドアを開けてくれた。

 

「それと、ここから一番近いガソリンスタンドってどこでしょう」

 

おじさん、車の方を見る。

「もしかしてガス欠? うちに予備があるから、あげるよ」

 

なんですって!

こんなことってあるんですか?

北海道の人はガソリンの予備を自宅に用意してるんですか!?

 

おじさんから後光が差して見えました。

 

ありがたく電話をお借りして、

ガソリンをいただき(お支払いいたしました)

 

 

そして、とうとう

私たちは遅い夕食とベッドにありつくことができました。

 

ホテルの方達も嫌な顔せず、迎えてくれて

ちゃんと夕食もとっておいてくださって

やっと辿り着けた安心感とも相まって、

涙が出そうになりました。

 

 

今回の旅行で身をもって知ったのは

 

北海道のとてつもない広さと、

それに負けないくらいに深い北海道人の懐でした

 

感謝してもしきれませんー。