JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

火事場じゃないけど 

イタリアの小都市に旅行に行った冬の事

どの都市だったっけか 

そんなことも忘れてしまったけれど

 

その日は歩き回って

疲れて ホテルに戻るなり

お風呂に入って 

ダブルベッドに入って

倒れ込むように 寝た

 

そして真夜中

気持ちよく寝ていた私

 

バンっ と頭を引っ叩かれて

何かが そのまま上に覆い被さってきた

 

何っ!

 

と そいつを跳ね除け 跳び起きて サイドランプを点けた 

横で夫が

「いってー」と頭を押さえてた

 

引っ叩かれた と思ったのは

なんと

壁にかけられていた 絵画の仕業だった

 

擦り傷作った夫は 

早速フロントに「額が落ちてきた!」と電話

 

その間、私 

じーっと絵の額とベッドを凝視

 

なんで? 

フックが壊れている訳でもないのに

紐が解けた訳でもないのに

なぜ落ちた

 

そして 気づいた

ベッドがズレている

壁にピッタリとくっついていたはずなのに

隙間が 大きく開いている

 

そういえば 

夢の中で うーんっ と体を思いっきり伸ばし

重いモノを持ち上げていたような…

 

あ…もしかして

犯人は私?

 

夢の中で持ち上げたと思っていたのは

壁で

だけど 壁は押しても持ち上がらないから

寝ている ベッドを足の方向に動かした

その時 絵画に手がかかって

フックから外れて

落下した

 

のではない?

これだけ聞くと すごい怪力

だって、大人2人分の体重を乗っけた 

ちょっとゴツ目のベッドを

自分が上に乗ったままで 動かす…

 

夢の中で 女ヘラクレス

サイクロプスかなんかに

なっていたに違いない

そして 力に任せて

岩か何かをぶん投げようとした 

多分

 

私のこの推理

かなりいいところをついてるはず

だって、腕も肩も なんか疲れてる

そして、思いっきり伸びをしたのを覚えてる

 

私がそんな推理をしているうちに

ホテルの人がやってきた

彼に「でぃおみお」とか つぶやかれながら

私たちは新しい部屋に移ることになった

 

「私のせいだよ 部屋を移ることないよ」 と

夫の袖を引っ張ったが

顔面を板でぶっ叩かれた夫は 

「この部屋は危険すぎる 何か嫌だ」と 聞く耳を持たない

 

怪物か物怪に取り憑かれた

魔境とつながった部屋とでも思っているのだろうか

その場合、怪物物怪は誰になるのだろう?

あれ?

私も一緒に新しい部屋に行ってもよろしいのかな?

 

さて 新しい部屋にも ヘッドボードの上に

絵画がかけられていたけれど

夫は部屋に入るなり それを外し

ずっと離れたところに それが全ての元凶であるかのように

忌々しそうな顔をして 置いた

かなりショックだったんだね

(それはそうか)

 

翌朝チェックアウトする時に

ホテルから お詫びに と

パネットーネを いただいた

 

いや、ホテルのせいじゃなくて、私なんです と

小さい声でつぶやいた 

 

ここでもまた、

なんかズルっこしたような、

とっても居心地の悪ーい 思いをしたのだった

 

その後、再度 夫に向い かくかくしかじか

「多分 私のせいであるなり なぜならば」 と 説明したけれど

「大人が二人寝ているベッドだよ 力士じゃあるまいし

Juniperのせいじゃないから もういいから」

と言われた

考えるのも思い出すのも 嫌なようだった

 

けれど それ以来

ホテルを予約する際には 夫から決まって 

「絶対にツインで」とリクエストされる

やっぱり私がやったって、思ってるんじゃん

 

(パネットーネ 美味しかったです ごちそうさまでした)