何年か前の
TEDの動画で知った 木々の秘密
(どちらも日本語字幕を出すことができます)
スザンヌ・シマードの語る
植物の世界に
驚き感動して もっともっと
彼女の話を聞きたい と
思っていたけれど その当時は
探しても 他には何も出てこなくて…
ところが最近
彼女が執筆した
『マザーツリー』 という
本が 出版されたことを 知って
早速 読み始めました
スザンヌ・シマード著 ダイヤモンド社 2023年1月15日初版
本の中から
心に残った 何節かを
「マザーツリーとそれを取り囲む木々が繋がっているという概念は、映画『アバター』に登場する木の中心概念としてハリウッドにも進出した。この映画が人々の大きな共感を呼んだ様子を見て、私はあらためて感じたのだーー人々が母親、父親、子ども、家族(自分自身の家族もそれ以外の家族も含めて)とつながり、木や動物や、その他自然界のあらゆる生き物と一つにつながることが、どれほど自然で重要なことであるかを。」
「何かを受け取ったら、同時にお返しをする義務が生まれる」(p.513)
「この世の全ての生き物と彼らが与えてくれるものを、私たちと同じだけ重要なものとする考え方。それは、木も草も生きていると認めることから始まる。彼らは物事を認識し、共感し、伝え合うーーそしてさまざまに行動する。協力し合い、判断し、学び、記憶する。ふだん私たちが、感覚性、叡智、知能と呼ぶ性質を彼らはもっているのだ。木々、動物、菌類ーー人間以外のありとあらゆる生き物ーーがそうした性質を持っていることに気づけば、人間が自らに与えるのと同じだけの敬意が彼らにも与えられるべきであることがわかるはずだ。〜中略〜一つの生き物を不当に扱えば、それはあらゆる生き物を不当に扱っていることになるのだ。」
「人間以外の地球上のすべての生き物は、私たちがそのことに気づくのを、ずっと辛抱強く待ち続けている。」(p.515)
「この世にとるに足りない瞬間なんかない。なくなっていいものなんて一つもない。あらゆるものには目的があり、そしてあらゆるものが愛を必要としている。」(p.528)
この本を 読み終わってしまったがさいご
彼女が明らかにした
木々の姿 自然の姿に
思いを馳せることなく
歩くことなど できなくなってしまった
ただ この本の魅力は
彼女の研究の成果 だけに
あるのではなくって
子供の頃の驚きを
大人になっても保ち続け
研究者としても 女性としても
時には 弱音を吐きながらも
力強く 信念をもって進んでいく
彼女の姿にも 心を強く動かされた
大切な本が
また一冊増えました