JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

京言葉

今週のお題「最近読んでるもの」

 

『エレガントな毒の吐き方』

中野信子 日経BP社)を 

 

内容をよくも知らずに 

図書館で 手に取ったのですが

京都の言語的コミュニケーションを

これぞ 最高! と

褒め称えている 本でした

 

祇園や中京の 人たちの

直接的ではない 

イケズ? と呼ばれる 言い方伝え方が

豊かなコミュニケーションの最高峰

として 書いてあり…。

 

なるほど 

この本によれば

東国出身 よそもんの 私は

イケズをされても 気付かない

あほな子認定グループに 入るんですが…

 

実は私

洛中の方達と

お会いする機会が なかなか 多い

 

ご年配の京都人

(室町だとか平安だとかの

気の遠くなるような昔から

ご先祖様が京都に住んでる 生粋の京女)

と お話して感じるのが

 

本に書いてあるような 

回りくどくて

どうとでもとれるような 表現は

聞いた事ないな ということ

(それとも アホな子だから 気づいていない?)

 

もしかしたら

私が「よそもん」だからこそ

意味を取り違えないように

はっきりした言葉を選んでいるのかしら?

と 初めの頃は 思いまして

 

じっと観察していたところ

私以外にも 

なかなか ストレート

 

意味を取り違えようが ないくらい

ど真ん中に 投げ込んでいらっしゃいます

 

昔から 京都には  

商売を営んでいらしたり

手に職をもっていて

社会的にも 女性が前面に出ていくという

歴史が長かったからかもしれません

 

ここで 私が 

かなりハッキリしている方々

と呼ぶ「京女」は 60代後半〜70代以上

 

50代くらいまでの方は

他の地域とそんなに違いを

感じないんですけど…。

 

彼女たちの強さは これまで住んできた

どの土地とも質が違って

初めは 面食らいました

 

ドイツ人は かなりはっきり言いますし

東京も すぱっとしていますけれど

京都は それとは 違うんですよね

 

なんて言ったらいいんだろう

女を感じるんです

 

強さ順に並べたら

京女が一等 上に来るかもしれません

(京女の言葉のパワーは

東京だとか、ドイツだとか、

神戸だとか、カナダとは

レベルが違う)

 

すみません

本を読んで あまりにも

自分の感じる 京都とは

印象が異なっていたので……。

 

何しろ

洛中に住まう 純京都人

もっと 遠回しの言い方をするのかな

と思っていましたけど

私の出会った もしくは

お世話になった

生粋の京都の方々は

まっこと 直截な表現をされる方が

多くって

ある意味 清々しいほど

 

それは 私が彼女達の前を

さっと通り過ぎるだけの、旅行者ではないから

なのかもしれませんけれど

 

だけど 京都人の 持って回った言い方って

ここで聞けなきゃ

どこに行ったら聞けるのでしょう?

 

ぶぶ漬け」なんて  

一回だって聞いたこと ありません