JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

記憶の上では人生初の「そんなつもりじゃ」な 出来事

幼稚園は楽しかった

私が子供の頃は 

のんびりとしていたので

幼稚園児同士で 下校ならぬ下園?する

なんて よくあって 

 

その頃はまだ ど田舎の実家を

父が継いでは いなかったこともあり

帰り道は いつだって

近所の あきこちゃんと 

おしゃべりしながら

 

公園で寄り道したり

お寺の木に登ったり

石ころを拾ったり

お花を摘んだり

 

あきこちゃんとは もうほとんど

姉妹みたいなものだった

今から思えばね

 

園長先生は面白かったし

いつだって優しかった先生のことも

大好きで

 

そんな 最高の幼稚園だって

卒園しなくちゃならない日が 来る

 

それは卒園式が そろそろせまってきた頃の事

お遊戯のお部屋には

あきこちゃんと 私だけしかいなかった

(今だったら ありえないかもしれない

シチュエーションだけど その頃は あり)

 

お遊戯部屋の 隅っこには

ジャングルジムがあって

あきこちゃんが 

ぶらぶらと ぶら下りながら言った

「小学校でも一緒のクラスだといいね」

 

私はちょっと考えて 言った

「一緒のクラスにはならないと思う 

○○小学校に行くの」

 

あきこちゃんの目が

くるっと 大きくなった

「うそつきっ」

そして 平手打ち 

 

私のほっぺが いい音を立てた

あきこちゃんは そのまま走り去り

私は頬を抑えながら 呆然と立ち尽くした

 

幼稚園児だって 

立ち尽くすことがあるんです

 

母があきこちゃんのお母さんに

話したよって言ってたから

もう伝わってると思ってたのに

 

小学校の入学試験の結果が

出てすぐだったか

ちょっと後の事 だったかは

忘れたけれど

何しろ

あきこちゃんは お母さんから 

聞いていなかったらしい

 

あきこちゃんからは

それ以来 ずーっと避けられて 

私も父が実家を継いで

家が遠くなったのもあって

ビンタの日以来 

一度も話す事はなく

 

あれだけ仲が良かったのに

あんなに楽しかったのに

二人の仲は ジ・エンド

 

あきこちゃん 傷つけちゃって

ごめんね