JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

夢のお話

母の実家は打ち上げ花火で有名な町の田園地帯にある

実家の二階から見る花火は格別だったらしい

母によれば、建てる時、花火がよく見えるようにと注文したそう

 

打ち上げ花火の上がる日には

母の家族全員と、働いてくれている人たちも一緒に

2階に上がり、わいわいと花火見物をしたそうだ

 

だけど私は二階から花火を見た事がない

私が生まれる前から、二階には上がらなくなっていたから

 

 

そういえば

私がまだとても小さい頃

時代がかった夢を見た事がある

時代は明治? 大正? よくわからないけれど

昭和ではないことは確か

 

私は分厚い布団をかけて寝ていた

枕元には行燈? が 少し離れたところには火鉢があって

部屋は暖かかった

布団がわだったか、それとも私が着ていた着物らしきものの柄かは

定かではないけれど

さまざまな色の花や模様が、やけに目に鮮やかだった

障子を通して入ってくる光が

外は雪景色なのだろうと思わせた

 

その同じ部屋で私の家族(らしい、見ず知らずの人たち)が集まって

宴会らしきものを開いている

 

訳がわからないけれど

やけに鮮やかにくっきりとした夢で

起きた後も、その様子がずっと目に焼き付いていた

 

 

そして、私が大学に入った年

母と一緒に二階を掃除することになった

 

箒とはたきを手に 埃だらけの

昔の作りらしく 幅が広めの急な階段を上がる

 

登りながら

ああ、そうそう こんな感じ 

知ってる知ってる と思った

 

階段を登り切ると 家の南側全部と東側を

ぐるりと囲むように作られた廊下に出る

 

雨戸を開ければ ベランダのように使える作りになっている

母が、花火のための廊下と言っていた場所

子供達が座って花火を見物した廊下だ

 

雨戸を開けると、家を囲む紅葉の木の向こうに

一面の田んぼが広がった

 

所々虫食いになったり、嵌め込みの外れた手摺

何年も手を入れていないのが良くわかる

 

そして、湿った匂いのする障子を開けた途端

「ここだ」と思った

夢で私が寝かされていた部屋だった

 

けれど、畳は茶色くなって

夢の中の明るい緑色とは程遠い

 

内側には広い畳敷の部に床の間と凝った欄間

襖の奥にも部屋がいくつか繋がっているはず

 

一緒に上がった母に襖の向こう側の作りを話すと

 

「なんで知っているの」

と不審そうな顔をした

 

未だに、あれはなんだったんだろう と思っている

 

もしかしたら、夢を見る以前に

大人に黙って こっそり上がったのかも? だけれど

記憶にない

(それに、埃や蜘蛛の巣がすごくて、

蜘蛛嫌いの私が一人で登るとはあまり思えないし)

 

さて 2023年 どんな初夢を見るだろう

 

 

うふふ、っと思わず笑顔になるような 素敵な

初夢が皆様に訪れますように♡