JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

不思議なご縁の話 インコつながり

海外から、鳥を連れて帰ってきたことがあります。

 

渡航前、念のため帰国する際の手続きを調べた際、

日本は全くのノーチェックだったので安心していたのですが、

予定よりも滞在が長引いて、帰国が決まった頃には

ヨーロッパよりも入国条件が厳しくなってしまっていました。

(今はまた、その頃とは変わっているのでしょうね)

 

CITESなど輸出入関連はすぐに手配できたのですが、

検疫の書類を用意するのが大変でした。

文面を読んだ限りでは「連れて帰るな❗️」とさえ読めそうな厳しさ。

 

気が萎えそうになりましたが、

「絶対に一緒に帰る」

「ここで離れるなんてありえない」

蛇の道はへび(なぜこの言葉が出てくるのか自分でも謎)方法はある」と唱え続け、

負けるもんか、諦めるもんか、と

ドイツの省庁や動物病院に連絡しまくり、国際電話もかけまくり、

いろんなツテを頼りまくりました。

 

運よく、書類を出してくれる地域が近くに見つかったこともあって

(もし私が住んでいるのが隣の都市だったら、引っ越ししなければ無理でした。

ドイツ国内でも、あの条件で検疫証明を出してくれる所は少なかったと思います)

何とか一緒に帰国することができました。

 

その際には、省庁の出先機関や運輸局、友人、動物病院の先生、

大学院の畜産学科の方達、成田の検疫の方

数えきれないくらい沢山の方達に助けていただき、

涙が出そうなくらいありがたかったです。

本当に本当にお世話になりました。

 

 

帰国して一年ほど経った頃、ドイツの旅行会社から電話がありました。

 

「オランダから帰国予定の方が、飼っている鳥を連れて帰る手立てがなくて困っています」 とのご相談でした。

その方と連絡をとったところ、

オランダでは検疫証明を出してもらえなくて途方に暮れているとのこと。

 

鳥さんと一緒に帰国するためなら、

検疫のために国境だって越えます! との力強いお言葉。

 

そうとなれば、ガッテン承知の助でございます。

ドイツから日本に帰国する際に必要となる手続きの流れと、

検疫証明書を出してくれる部署の連絡先、

そして私の友人を(通訳も兼ねて)紹介しました。

 

その後、彼女は鳥さんと一緒に無事帰国され、私も心からホッとしました。

地続きとはいえ、国境をまたいでの検疫、とても大変だったと思います。

サポートしてくれた友達が大きな助けになってくれましたし、

そして何より、彼女の鳥さんへの愛情の強さと熱意の為せる技ですよね。

 

なんてお礼をしたらいいか、って言う彼女に私、ちょっとカッコつけまして、

「もし、鳥さんと帰りたいのにどうしたらいいかわからなくて困っている人がいたら、このルートを教えてあげて下さい、私も沢山の人に助けてもらったので感謝のバトンタッチです」とお伝えしました。

 

それから1年ほど経った頃、サークルの知り合いに誘われて行ったイベントで、

なんと、オランダの彼女から聞いたルートで、

鳥さんと一緒に帰国したという女性に出会ったんです❗️

私のことも知ってらっしゃって。

それにしても、この広い日本で、こんなこと本当にあるの⁉️ って驚きました。

ルートを教えてあげてくれたオランダの彼女にも感謝です。

 

鳥さん達が大好きな飼い主さんと離れ離れにならずにすんで、本当に良かった🎶

 

不思議なご縁のお話でした。

 

 

鳥さん達の画像はCanvaからお借りしました。

どうもありがとうございます☺︎