先日、電車の中で席を譲ってもらっちゃいました。
背の高い、20代後半くらいの男の子と、
20代くらいの女の子が席をすうっと立って。
思ってもみなかったので、面食らってしまいました。
「すぐに降りるので大丈夫です」って言ったんですけど、
「荷物が大きいから座ってください」
「どうぞどうぞ」と言っていただいたので、
ありがたく座らせていただきました。
その時、ペットホテルからの帰りでキャリーを持っていたんです。
もしかして、辛そうな顔をしちゃってたのかも。
というのも、混雑した電車の中、ずっと同じ側でキャリーを持ち続けていて手が痺れそうだったので。
譲っていただいて嬉しかったです、あの時の人たち、どうもありがとう。
そういえば、以前も席を譲ってもらった事があるのを思い出しました。
それはドイツでの事。
私は30代前半、元気な盛り。
特に大きな荷物も持っていなくて、調子が悪いわけでもなくて、
ごくごくいつもの通りだったのですが、
中学生くらいの男の子が、どうぞ、とジェントルマン風な仕草で席を譲ってくれました。
その男の子、他の子たちから冷やかされてたっけ。
電車の中に女性は私一人だったからかな? それとも
「外国人に親切にしてみよう」っていう宿題でも出ていたのだろうか、と思いつつ照れながら座りました。
でもね、なんかその時、嬉しかったんです。
思い出すと笑顔になれて、「この世界も捨てたもんじゃない」っていうか、
「この世界には素敵な事がたくさんあるね」って思える記憶って宝物。
誰かが「嬉しかったなあ」って思い出せるような事、私にもお手伝いができたらいいな。