JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

後ろ向きは 苦手なの

座敷舞のお稽古

『寿』があがって 新しい曲に入った

新しいといっても

前のお師匠さんに 習った曲で

『京の四季』

 

新しいお師匠さんから 

曲目を うかがった時には 思わず笑み

以前一度でも やった曲は

新しい動きを 覚えなくて済む分

負担が 少ない

 

なにせ こちらのお稽古場

以前のお稽古場とは 違って

(というか これが 

日本舞踊の教室では

普通らしいのだけれど)

記録不可 なのだ

 

よって お稽古中に

自分の頭で 

記憶しなければ ならない

 

今後 これまでに習ったことのない

全く新しい曲に入ったら

どうやって覚えたら いいものやら

不安で不安で仕方ない

 

そういえば お師匠さんが

「こちらに慣れるまでの

何回かは 以前やった曲を

おさらいしましょうね」 と

言ってくださっていたのだった

お心遣いに もう ありがたい限り

 

さて『京の四季』

 

チントンシャン と始まって

♪「春は花」♪ と始まる

うん 大丈夫

節と歌詞に記憶あり

そのうち 体が動きを 思い出してくれるはず

はずだよね あれ? 

え? この振りは 『祇園小唄』?

いや 『祇園小唄』ではない

なら なんだ?

 

違和感は ずっと続き

「はい 後ろ向いて」の一言で

不安は ピーーーークっ

 

後ろを向くと

お師匠さんの 動きが

全く見えない

 

わたくし

「言葉だけで習う」は

無理なんですーーーーっ

(京都人の 指示語の使用法を

全くマスターできていないので

お師匠さんの おっしゃる

「そっち」「むこう」「ぽいっとあっち」が

まったくもって 理解不能

 

その上

こちらのお稽古場には

鏡がない

よって 鏡越しに

お師匠さんの動きを 見ることも 

できない

 

まずい まずすぎる

お師匠さんは 私がこの曲を

既にやったものと

思っていらっしゃる

 

動きが 分からず

立ち尽くす私に

お師匠さんが

すぐ隣にやってきて

振りを 見せてくださる

この時なぜか 

私と「面と向かって」ではなく

私と「同じ方向を向いて」る!

 

よって

 

私からは

お師匠さんの

後頭部と背中しか! 見えない🫨

 

一番見たい 手先も 足の運びも

全くもって 視界に入らず🫥

 

あまりに わからんちん

(これは京言葉??)な 私に

お師匠さんが 

「どこがわからない?」とおっしゃるが

まさか

「全部です」とも 答えられない

「近すぎます」というのも 無作法

 

東京では 大雪警報が出ているという

極寒の2月に 額に玉の汗して

お師匠さんに

「あらまあ すごい汗かいて」と

驚かれる始末

 

はい 冷や汗です

 

なぜだ なぜだ

やったはずなのに なぜ知らぬ

『京の四季』は 花街では人気の舞

やっていない わけがない

 

でも この振り ぜーったいに

やってない 自信あります

いくら 忘れっぽい私だっても

さすがに ここまで 

すっぽり忘れるなんて ありえない

 

愕然&茫然

 

家に帰って 急いで

以前習った時のメモと

流派の歌集をチェック

 

そこで知った

 

『京の四季』には

1. 手踊り(何も持たずに舞う)

2. 扇を持って舞う

3. 群舞風 の

三種類がある

 

『京の四季』はもともとが

京都に伝わる 郷土舞踊の一つで

本来の形は 手踊りらしい

 

そして 私が以前 習ったのは

2. 扇を持って舞う 振り付け

なるほど 道理で 

ちんぷんかんぷん 

だった わけだわい

 

まじか… いちからだ…😱

 

これから 私の

心許ない記憶力を 

鞭打つ日々が始まる