この11月から
教えていただくことになった
新しい お師匠さん
以前 東京の舞台で
お師匠さんの 舞台を
見たことがあります
演目は『鉄輪』
心を奪われました
その後 NHKの『日本の芸能』で
放映されたものを 録画して
何度も見返しました
『鉄輪』は 嫉妬に狂った 元妻が
男の後妻を 呪い殺そうとするけれど
調伏されて
「このままにはしておくものか」 と
捨て台詞を残して 去るという
なかなかに おどろおどろしい 曲
けれど 話の筋 は別として
能楽の 曲目でもあり
舞手の 品と強さが
はっきりと伝わってくる
曲 でもあるように 思います
舞台の上の お師匠さんは
動きのキレ 身のこなしの美しさ は
当然のこと
とても大きく見えて
舞台が狭く見えるほど
こんな風に舞うことができたら と
実は ずっと憧れていました
その ご当人に 習うことができるだなんて!
そして 11月のお稽古初日
すぐ近くで お会いしてみたら
私よりも小柄でいらして びっくり
この小柄な体から
どうしてあんな 豪快な
舞台を生み出せるのでしょう
そういえば お家元も
その前のお家元も
皆さん小柄でいらっしゃる
けれど
どなたも 存在感が半端ない
芸に生きるっていうのは
こう言う事なのかなあ
なんて
自分ではこの先も 知ることのない
世界に 憧れているのです