JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

宗旨がえしたくなる

6月ですね

水無月といえば

和服の世界では 単(ひとえ)もの

 

冬の寒い間

二枚合わせの 

袷(あわせ)の着物を

着ていたのが 一枚になって

軽いし 涼しい

 

そう なんといっても

単の軽さが 一番嬉しい

着物って長いし

あれだけの布を 2枚

身につけてるって

なかなかの 重量なのに

中には長襦袢

その上帯まで 背負ってる

 

ちなみに 

暑くなると 帯も

単ものに変わります

 

全部一枚になって

スキップしたくなるくらい

軽い🎶

 

私の場合

袷でも ぴょんぴょんしてますが

 

そこで タイトルの宗旨がえ

 

日頃 私は

「ポリエステル着物が一番」党

なんてったって 自宅で洗えて

すっころんでも 穴が開かず

虫干しの 面倒が いらない

 

月に何度も 着物の袖に 手を通す

和の習い事に 通っている身には

ポリエステル着物は 強ーい味方

 

なんですけど

 

単の季節になると

むらむらと

正絹着物に 手が伸びる

 

絹の着物は

ポリエステル着物より 軽い

それが単になれば

もっと軽くなる上に

手触り つるりと 滑らかで

垂れもの(精錬した絹織物)の

落ち加減に至っては 

うっとりしてしまう程

 

それに

袷着物を 汚した日には

ギョッとして 舌打ちしたくなるけれど

というのも 悉皆(洗い)にだすと

万が飛んでいく

だけど 単なら 

そこまでにはならない

なんてったって

汗をかく時期だから 

洗いに出す人も多くって

悉皆屋さんの 金額設定も

懐に(まあなんとか)優しい

 

そんなこんなで

6月と9月 

(5月から10月の暑い日も)の

単時期は

正絹着物が 私に向かって

おいでおいでと 

手招きするのです

 

ただ問題が…

お稽古メインで 着物を着る 私

いっくら軽くて てろんとして

気持ちが良くっても

正絹は 擦れに弱い

 

お尻で 回ったり

膝を ついたりしたら

糸切れるかもなあ

膝が出るかもなあ

お尻に穴が開いたら 

(前科あり)

どうしよ… と

 

どうしても 及び腰

 

そして 畳紙を開いては

ま、今回はやめといて

お稽古以外で 出かける時の

楽しみに と

開いては閉じを 繰り返す

 

それが私の

着物水無月