JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

秋の香

京都に越してきて

緑の多い町だな と思った

特に 今住んでいる地区が

風致地区だからかもしれないけれど

多くのお庭に

木が何本も植えられている

 

特に多いな と思うのが

春は 桜

夏は 百日紅

そして

秋は

 

金木犀

 

風に乗って

金木犀の香りが 漂ってくると

ああ 京都の

秋も たけなわ と思う

 

社宅に住んでいた時

お隣さんではなく

そのまた向こうの 

また向こうにある

何軒かのお宅の

金木犀の香りを

楽しませてもらっていた

(もしかしたら 

もっと遠くの花からも?)

 

今年越してきた

新しい部屋はどうだろう

近くの公園に 何本かあるから

ベランダに出たら

香りを楽しめる かもしれない

 

京の都には

金色に輝く蜂蜜みたいに

甘い香りの

蜜柑色の花を咲かせる金木犀

よく似合う と思う

 

金木犀の香りが漂うだけで

あたりが金色に染まるよう

 

そういえば

実家のある田舎では

金木犀の香りの記憶は 

あまりない

 

だから 小学生の頃は

金木犀=芳香剤の匂い

って思っていた

なんとも 残念な幼少期

 

だけど 

銀木犀は 

実家に植っていた

 

銀木犀の 白い花は

香りはするけれど

金木犀みたいに

強く主張しないから

遠くまで漂うということはなく

 

実家の銀木犀も

門を入ってすぐの所に植っていて

毎日のように 横を歩いているのに

あれ、いつの間に咲いていたの?

と 香りよりも

花で気づく事の方が 多かった

 

京都の町では

あまり人気がないのか

それとも 金木犀の香りにおされて

気づかないだけ?

 

そんな事を考えていたら

銀木犀に

久しぶりに会いたくなった

 

あら そんな所にいたのね

とでも 声をかけたくなるような

小さな

小さな

星屑のような白い花

 

今度 植物園で探してみようかな