JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

桃栗三年柿八年

 

一番好きな果物は? と聞かれたら

迷いなく

桃🍑 と答える

中でも一番好きなのは

もう食べることの叶わない

実家の桃

 

実家は 

いざという時のために 植えるなら実のなる木 

というのもあったのだろうけれど

父が 元から植っていた 梅や柿に加えて

実のなる木を 庭に植え続け

実家の庭は さながら 果樹園

 

梅や栗、無花果

勝手に? 池の端に生えていた桑

それらに加えて

桃 栗 葡萄 キウィ 梨

(キウィと梨はうまくいかなかったけど)

 

ただ、これは さすがにいただけない と

父以外の家族がこっそり思っていたのが

栗の木

10本程をまとめて

裏庭に続く 小道の両脇に植えたはいいけれど

(どれだけ栗が好き?)

 

それまでは明るくて 気持ちの良かった場所が

鬱蒼とした 栗毛虫の王国になってしまった

その上、イガが山ほど落ちていたから

実はなっていたらしいのに 

いつのまにやら どこぞに消えてしまって 

私たちの口にはほとんど入らなかった

 

ただ、葡萄と桃は 大正解で

葡萄は鳥達と 桃は蜂と 

分け合いっこだったけれど

毎年 毎年 とりたてもぎたての 

果物を十二分に楽しめた

 

私が特に好きだったのが

白桃

ほんのりと ピンク色を帯びた姿も美しいし

皮を剥いた実の つるんとした肌も

みずみずしい果汁も

言うことなし!

 

果物は(多分野菜も)やっぱり

取り立てもぎたて

新鮮なのが 一番美味しい

 

そして

先を割った竹で 

柿の実や梅の実をもぎ取ったり

 

ほわほわ産毛の生えた実を 

大切に両手で持って

そっとかごの中に入れたり

 

色づいた実をつまみ取って

ぽんっと口の中に入れたり

 

もうすでに、お口の中が

美味しさの予感で幸せになっている

 

収穫と味覚って

連動しているのかな

 

庭のないアパート暮らしの昨今

歩いていて 実なっている木を見つけると

なぜだかそわそわしてしまう

 

私が今住んでいる地域は 

風致地区になっているからか

お庭の大きな家が多いけれど

果樹はそれほど多くはない

 

それでも

ぱっと思い浮かぶだけでも

ご近所に

柿、柘榴、花梨、葡萄

 

散歩で通る度に

花が咲いて、小さな実がどんどん大きくなって

色づいて行く過程を 楽しみに観察している

 

そして、熟した実が

ずーっと枝に残ったままだと

なんか そわそわしてしまうのです

 

美味しそうに色づいて

食べてね、って訴えているのに

忘れら去られているみたいで

(もしかしたら そのお家の方は

わざわざ残しているのかもしれないけれど)

 

そんな実を小鳥たちや烏が

美味しそうに食べていると

なんかね 

ホッとします