JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

銀杏と、H君の話

田舎の実家の玄関へと続く私道の横に

大きな銀杏の木が 立っている

秋になると 

道に落ち葉が降り積り

オズの国へと続く道のように

真っ黄色になる

 

 

もちろん 葉っぱだけでなくて

実も落ちるから

辺りには 銀杏の実の

えもいわれぬ 「あの」 臭いが漂う

それを家族総出で 拾い集め

洗い、乾かし、親戚にお裾分けする

 

そういえば、肌の弱い人は

銀杏の実の近くによっただけで 

かぶれてしまうらしい

 

小学校の同級生のH君は

とってもデリケートな肌の持ち主で

校庭の銀杏の大木の下で

ちょっと遊んだだけで

かぶれにかぶれ

顔がぱんぱんに腫れていた

 

遠足に行けば 漆の木の下を通っただけで

やっぱりかぶれ 

顔を包帯だらけにして 登校してきた

 

頬擦りしたわけでもあるまいに

なぜ顔が かぶれるのかな

空中に「かぶれ」物質が 浮遊しているってこと?

 

彼以上に肌の弱い人を 私は知らない

 

そういえば、かぶれた時以外にも

彼はよく 包帯を巻いていた

前日の学校大掃除で 綺麗に磨かれたガラス窓

開いていると思って

ばりんと頭を 突っ込んだり

2階のベランダから 飛び降りたり

 

今ごろどうしているかな

肌が強くなって

無事で いてくれてるといいけど

 

さて 私はと言えば

銀杏と一緒の空気を吸っただけで

かぶれるような デリケートな肌の持ち主ではなく

銀杏の実を 何時間拾い続けても

全く問題なし

 

家の銀杏の実を 

お裾分けした後に残った

我が家の分の銀杏は

お正月のお雑煮に入れたり

炒って ぽりぽりとおやつがわりに食べたり

 

滋養がありすぎるとかで

年齢の数だけ と言われたけれど

翡翠色にツヤツヤと輝く実を

こっそりと 少なくとも5、6粒は 

多めに口に放り込んだ

 

大人になってからも

銀杏好きは変わらず

あるお店で「揚げ銀杏」を見つけた時は

狂喜乱舞

 

早速家に買って帰り

個包装された銀杏を

開けては口に放り込み

開けては口に放り込む

そして袋の中は

あっという間に お腹の中へ

 

そんな生活を1ヶ月ほど続けていたら

なんか不調

ずっとお腹の調子がよろしくない

これまで お通じで悩んだことは

ほとんどないのに…

何が原因? と考えた

前後で変わったことといえば

「銀杏」くらいしかない

 

まさかね、と思いながら

調べました 

「銀杏」「食べ過ぎ」

そしたらまあ 

出てくるわ出てくるわ

 

「銀杏には中毒性があります」

とか

大量に食べると

「ビタミンB6欠乏症と同様の症状が出ます」

とか

もっと怖いことまで書いてあって

震え上がった

 

で、適量は?

子供5粒

大人10粒

 

ええーっ! そんなに少ないの?

(子供の頃でも もっと食べてた)

 

仕方ない 銀杏をやめてみた

そしたら不調が すーっと消えた

 

あー(嬉しいけど)残念

原因は 銀杏

ではなく

銀杏の食べ過ぎ だった

 

ハマると それだけに一直線なとこ

どうにかしなくちゃなぁ