「めーりさんの ひっつっじっ」 って歌ってしまいます
この歌を口ずさむのは
ちょっとピンチな時が多い
例をあげれば
健康診断のMRA
私は 閉所恐怖症
15人は入れる大きさの
カラオケルームでさえ 息苦しく感じる
コテコテの閉所恐怖症の私が
MRAの あんな筒の中に入って
で、頭を固定される訳ですね
無我の境地にならねば無理です
そう、その境地に入るための
とっかかりが
めーりさんの ひっつっじっ
このフレーズを何回か繰り返し
目の前に緑の草原を思い浮かべ
青い空の下に お花が咲いて
そこに
めーりさんの羊がいーっぴき
めーりさんの羊がにーひき
めーりさんの羊がさーんびっき
大音量の流れるヘッドホンを 被りつつも
私の脳内は めーりさんのひっつっじっ と
唱え続けているうちに ほぼ瞑想状態
いつの間にか
「はーい、もう終わりますよ 台が動きますからねー」との声が
ヘッドホンから聞こえ
パニックにならずに済むという 仕組み
あともう一つ 例を挙げるなら
発情期の 牡馬に乗っている時
この時期の牡馬(去勢してないスタリオン)は
牝馬と見れば
ばふばふ うふうふ 鼻息が荒くなり
隙あらば 牝馬の後を追いかけようとする
私の意識が ちょっとでも
手綱や馬からお留守になると
ぴっと横っ飛びしたり、ダッシュしたり
かわい子ちゃんを追いかけさせろと
こちらに揺さぶりをかけてくる
そんな時にも
めーりさんのひっつっじっ が役にたつ
目は半眼 10m程先に視線を向けて 全体をぼんやりと見るように
そして意識は乗っているスタリオン含め
アリーナ全体に飛ばす
馬の歩様に合わせて
めーりさんの ひっつっじ と頭の中で
時には実際に ぼそぼそっと声を出してリズムをとる
すると、テンポがだんだん
「ひっつっじっ」 に合ってくる
いきなり ぴょんと横跳びなんてしてやろう
(なんて魂胆を感じたなら)
すぐさま手綱を引き締め
女の子から視線を逸らさせ
上体を後傾させて
秒かからずに 阻止をする
そう、
私にとっての
めーりさんの ひっつっじ は
普段 ふわふわして うっかりもので
あわてんぼうで (あ、同じか)
ばたばたしている私を 落ち着かせてくれる
魔法の言葉
だけど、なんで
『めりーさんの羊』 なのかは
謎