夏が来ーれば 思い出す ことは数々あれど
中には 絶対に思い出したくないこともある
その一つが 以前記事にも書いた
真夏の夜の悪夢
中学一年夏の恐怖体験 - JuniperBerry’s diary
そして もう一つが 今回のテーマ(?)
魔の昆虫採集
私の実家は これまでも 度々登場しているように
かなりの 田舎
今回の舞台は この ど田舎の実家
私には弟がいて 姉の私も弟も 二人とも田舎育ちだけあって
動物が好き
私はどちらかというと鳥類 哺乳類 時々爬虫類
が 好きだが
弟は
魚類だとか 昆虫類だとか 爬虫類が好き
私にとって お魚は食べるもの
昆虫は 見るもの(トンボ、カマキリあたりは触れるけれど…
特別大好きという訳ではない)
二人の 共通点は 爬虫類くらい
そんな 弟
何かというと 虫を捕まえて
小さい子って 残酷ですよね
いろいろ やってました
私はそういうのが 絶対的にダメなので
「やめなさいよっ」と叫んで
その場から逃げ出す
だけど、そういう野生系男子は
子供たちには 人気がある
従兄弟たちが 子供達を連れて
夏休みに遊びに来ると
(私たち姉弟は従兄弟たちと
年齢が30歳くらい離れてる)
子供の腕の太さ位ある 青大将を首に巻いて
登場したり
釣り道具を人数分用意して
子供達を引き連れ 川釣りに行ったり と
人気者であった
蛇のネックレスとは
蛇にしたら たまったものではなかっただろうが
なかなか お茶目な弟である
ワイルドな母方の血をひいたのか???
さて
夏休みといえば 自由研究
その自由研究に
この弟 昆虫採集を選んだ
タイトルは 「ウチの庭の○○」
先ほども申しましたが
我が実家は ど田舎にあって
敷地内には
崩れかけた蔵、竹藪、畑、草地、築山、池 と
何でもござれで
欠けている 田舎要素を探す方が大変
よって 昆虫には事欠かない
トンボだろうと蝶だろうとバッタだろうと
よりどりみどり
だというのに
なぜ ○○を選ぶ
そう 以前私の
中学一年夏の恐怖体験 - JuniperBerry’s diary
を読んだ方は 私が何が大嫌いかをご存知のはず
ああ あれか と 遠い記憶を薄らと思い出された方
当たりです
そう、我が弟
何を血迷ったか
ウチの庭に生息する
蜘蛛
の標本を作り始めたのだった
それって昆虫採集でもないじゃないですか
まず 蜘蛛って昆虫じゃないしっ
ちなみに私
生きている蜘蛛は
まだ ちょっとは大丈夫なんです
絶対に ダメ なのは
お亡くなりになっている蜘蛛
あの あああああ 脚 あし 脚を…
ぎゃあーーーー
思い浮かべようとしただけで
怖気が走ります
すみません 描写できないので
描写なしでご想像くださいませ
そうなんです
あの形態が 無理
「それ」があった場所は
「それ」がいなくなった後でも
靴を履いて踏むことさえできないくらい
ダメ
だというのに
我が弟 せっせせっせと
おっそろしい数を捕まえては
シリンダーみたいな中に入れてましたよ
あまりにも おぞましくって
遠目で
ちらっとしか見ていないんですけどね
それをまた 弟ときたら
非常に迷惑なことに
なぜかなぜか 居間に置いたりするんですよ
そうなったら 部屋に入れないじゃないですか
最悪っ
特に外から帰ってきて ニヤついている時がまずい
絶対に持ってますから
異次元に飛んでっちまえ! と心から願いました
蜘蛛の祟りで
今回の標本作りが頓挫しますように と
夜な夜な 神仏に祈りましたよ
そんなこんなで
その夏は 部屋に入る前に
いちいち 「それ」がないかを目視
らしきものが 目の端に入った途端に 飛びすさり
「それ」を今現在手に持っていなくとも
捕らえ殺めた 弟 からも距離をとり…
家族で唯一人
「それ」がダメな私は
その夏中、
「来るな!」「触るな!」「寄るな!」「見せるな!」って
叫び続け
まっこと 気の休まらない げっそりする夏休みでした
当の標本ですか
ウチ、初めに申し上げましたとおり
田舎なんで庭がバカでかいんです
そのせいか 生息数も半端なかったらしくて
100だったか集めたらしいですよ
そんなに種類いんの?
これぞ 知りたくなかった真実
で、学校に持って行ったら
県の何だったかが 持ってったみたい
それを聞いた時には
胸を撫で下ろしました
だって
あの「おぞまし箱」が 家にはもう
存在せず 戻っても来ず ってことですから