JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

口から心臓が飛び出すかと思った話

本当に本当に

すっごく驚いて

跳び上がりました。

 

よくアニメで

おどろいてピョーンと

上に跳ぶシーンがありますけど

 

人間 驚くと

本当に 本当に

ピョーンと 上に垂直飛びするんですね

 

それは 私のブログに いつも登場する

ド田舎にある 実家でのこと

 

だだっ広い田んぼの中に

ぽっこりと 鎮守の森みたいになっている

それが ウチ

夜になると もともと街灯が少ない

周囲よりも もっと暗い

大きな黒いシルエットになって

まるで 妖怪の館みたいに見えます

 

ですから 公道(村道)よりも

敷地に入ってから家までの方が

真っ暗くて怖かったりします

 

お洒落な 今時のお家ではありませんので

ガーデンライト などというような

便利なものは 当然の如く ありません

 

ただ 家の玄関灯だけが

ぽわーっとぼんやり

暗い道の向こうに灯ってる

それを頼りに 歩きます

 

左右の景色は 暗闇の中に沈み

勿論、足元はよく見えません

星あかりがあれば まだ

歩きやすいのですけどね

 

ここまで読んで お分かりかと思いますが

昔話や 御伽話に出てきそうな感じを

思い浮かべていただけたら

 

星あかりを頼りに なんて

字面はロマンティックですけど

その実、何を踏むかわからないし

何か踏めば ぎゃあ! となって

心臓に悪い

 

翌日 現場を見て なるほど、これか

と確認するまで

「あれ、何だったんだろう」と

ドキドキする羽目になることも

 

すみません 話が逸れました

 

さてその日 

もっと悪いことに

雨でした

自転車だったら ライトをつけて

だだーっと玄関までダッシュするのですが

それができない

石畳は つるつる滑る 

スカートは濡れて重いし

ソックスは濡れ始めて 気持ち悪い

 

玄関戸をガラガラ開けて

傘を土間に置き

気持ちの悪いソックス脱いで

 

ここで私は大きなミスをした

あんまり急いでいたために

(びしょ濡れの服を早く着替えたかった)

玄関を入ったところの 電気をつけなかった

ダイニングや居間に行くには

客間か大広間を 通らなければならないけれど

 

大広間は遠回りだし 濡れた足で歩きたくない

だから 客間経由を選択

だけど、客間の電気というのが

ダイニング側からしかつけられない

 

必然的に真っ暗な中を行く

でも、暗さに目が慣れていたから

このくらい大丈夫 と思っていた

 

客間の引き戸は 重い

いつもは 開けっぱなしになっているのに

こういう時だけ閉まってる

ガタガタガタ

よいこらせ、と声をかけて

引き戸を一人分だけ開けっぱなし

(お行儀よく元通りに 閉めたりはしません 

急いでるので)

ダイニングへと猛ダッシュ

 

なのに

人間の感覚ってすごいですね

暗いのに視野が広い

 

右目の隅の隅の隅っこが

捉えたそいつは

 

鎧武者‼️

 

真っ暗い部屋の そのまた奥の

墨が固まったような

真っ黒い影の中に ぼわーっと

甲冑が浮かび上がった

 

ぎょえー うっっぎゃあああああああっ

 

トムとジェリーみたいに

ピョーンと跳んで そっからまた横っ飛び

ギャアギャアギャア と喚きながら

ダイニングに続く

重い引き戸を開けようと

必死にしがみついた

 

そこに響く 笑い声

甲冑武者が 近づいてくる

嘘だろ ホラーだ ここは江戸じゃない

鎮めたまえ 浄めたまえ どっか行け

 

そして

居間の方から 

父の「どうした」という声と足音がして

 

ようやく開いた戸から とびだして

父に むかって

ぎゃあーおわー と叫び散らした

 

父がパカッとつけた

電灯の光に 照らされて

にんまり笑っていたのは

自転車用ヘルメットを被った

 

弟だった

 

「やったやった」と 小躍りしてる

 

こ こやつめーーーー

 

小さい頃はトイレについてきてと

拝み倒していたくせにっ

 

今回は 

口から心臓が飛び出したら

どうしようと思いました

というお話

 

ちなみに この弟 

何かとやらかしてくれるのです

その記事はこちら

夏の嬉しくない思い出 - JuniperBerry’s diary

 

お読みいただき、ありがとうございました