JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

田舎の玄関の話

このところ 物騒なニュースなど流れておりますし

これからは 各戸に防犯カメラ設置の時代になるのかもしれません

 

我が家も ダブルロックですが

ここに住むまでは ずっとシングルロックでした

そして、実家なんて、シングルロックどころか…

 

私の実家は田舎にあって

勝手口と家人の出入り口には(昔風の)鍵がついていましたが

正面の 幅2畳ほどあるお客さん用の玄関には

なんと、楔と角形の棒を使っておりました

ちなみに、2階の窓には別形態のつっかえ棒

 

どのように使うかといえば

引き違い板戸の下辺の左右に 楔のようなものがあり

それを押し込むことで 真ん中2枚の板戸が動かないように固定

そして、真ん中二枚の板戸の内側に 細長い3.5cm角ほどの棒を置き

4枚ある板戸の右端と左端2枚が 真ん中に向けて動かないようにする

これで板戸4枚とも動かなくなる仕組み

 

それでも 鍵をかけていた実家は 

まだ防犯意識が高い方なのかも

周囲の家は 朝晩いつでも 開けっぱなしのところが多かったので

 

もちろん実家も 誰か在宅していれば お昼間は開けっぱなし

だから 玄関の上り框に いつのまにか

お裾分けの野菜やお菓子が置いてあったり

「ごめんください」という声で出て行ってみると

玄関の中に お客さんが立っていたりということが

往々にしてありました

 

朝昼晩 留守でも在宅でも いつでも鍵をかけない家なら

子供が鍵を忘れて締め出される ということはない

 

ですが 私の実家は 留守の時はきちんと戸締りをするタイプ

そして 私は鍵っ子

鍵は玄関脇の牛乳ポストの中に入っています

しかし たまーに 入っていないことがあって

 

そういう時 まだ本当に幼かった頃は 

 

父に電話をかけて鍵を開けてもらうか

それが無理なら

外で遊びながら両親の帰りを待つ

 

それでも、雨の日や

両親の帰りが どうしても夜遅くなる時

お腹が空いてたまらない時

そんな時は すぐに家に入りたかったなあ

 

もう少し成長して、腕力握力がつくと

いつも使う玄関ではなく

来客用引き戸玄関の 右端もしくは左端の

板戸を くっと持ち上げる 

すると 戸の下側が窪みから外れ

そのまま内側に戸を押し込めば 戸が外れて

はい 入れました

 

田舎にある古い古い実家は

小学生でも 鍵なしで入れる家なのでした

 

それにしても 家族四人 つっかえ棒の玄関の家で 

特になんの問題もなく暮らしていたのだから

のんびり牧歌的な時代だったんだなーと思います