JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

馬乗りのジレンマ

お稽古帰りに

新しい方と

お茶でも ご一緒しましょうか 

と いうことになった

 

場所は 私お気に入りの

カロンの美味しい

茶店

 

顔を合わせてから

今回で お稽古二回目なので

まず 自己紹介

 

その内 

スポーツ何かやってました?

という話になり…

 

「あー うーん」

 

相手は

キラキラした目で

こちらを見ている

 

「まあ すごく昔に」 と

言葉を濁した

相手の顔を見ると

案の定

「それで?」 と

視線が言っている

 

「マイナーな趣味なので…」

相手をチラッと見る

視線は相変わらず

「だから 何?」と 

言っている

 

うーん 引っ張るなあ

ええい ままよ

その場で 

ぱっぱか

馬に乗る 真似をした

 

「もしかして 乗馬?」

「はい ちょっと」

「実は私も! 嬉しい!」

 

えええーっ 

そうなんですか!

あなたも馬乗りさんですか!

乗馬している方と

お会いできるだなんて

すごい偶然!

 

「私もとっても嬉しいです!」

 

そこから二人で

乗馬話に花が咲き誇った

その後

乗馬が趣味って なかなか

人に言えないですよね

という話に

 

そうそう

そうなんですよ

 

テニスや 卓球や 

ジョギングといった

スポーツと違って 

乗馬が趣味って

なかなか 言いにくい

 

だって

日本で乗馬っていうと

セレブ向けの お高い趣味

ってイメージに

即 結びついちゃうから

 

だから 

乗馬の事は 

このブログ以外では

あまり

言わないようにしている

 

だけど セレブイメージは

(中には本当に セレブな人も 

セレブな乗馬クラブも 

あるみたいだけれど

少なくとも私には ご縁がない)

 

多くの乗馬好きの 実態とは 

違ってるんじゃないか

って すごく思ってる

 

まず

「乗馬を始めるのって

お金がかかるんでしょ」 って

思ってる人が 多いけれど

場所を選べば

実は 他のお稽古事と 

そんなにかわらない

 

もちろん

自馬を買っちゃったりしたら

おっそろしい金額が

かかるだろうけど

普通はそこまでしない

 

ただ 場所が遠い場合が

多いから

交通費はかかるかな

 

それに イメージ壊すようだけど

乗馬って

セレブイメージとは真逆の

 

K:きつい K:きたない K:くさい の

3Kそのもの

 

お馬さんの

落とし物を 都度 

拾わなくちゃだし

 

うんPだらけの 

馬房も 掃除しなくちゃだし

 

大喜びで 地面に寝転がって

泥だらけになっちゃった

お馬さんを 自分の方が 

埃まみれになりながら

ブラッシングして

 

乗る前後には 

うんP踏んだ 蹄の裏を

綺麗にして

 

寒い冬だって 暑い夏だって

関係なく 

運動させなくちゃだから

「今日は気分乗らないからー」 なんて

気安く休めないし

 

うっかり うんPを 靴につけたまま

車に乗り込もうものなら

乗っている間中

鼻が曲がりそうな

臭いを我慢しなくっちゃだし

 

動物の お世話が基本 の

スポーツだから

(競技会に出るのでなければ)

格好だって 牧畜ルック

いつだって 

防水靴 はいてるもんね

 

なにしろ

3Kの理由なんて 山ほどあるけど

なんで そんなハードな

趣味をやるかっていったら

それらを補って余りあるのが

 

馬との一体感だったり

乗っている時の

空を飛んでいるような

開放感だったり

馬の優しさ 温かさだったり

指示がスムースに 伝わった時の

達成感だったり

信頼感だったり

 

多分に

精神的な満足のために

汚いカッコして

暑い夏も 寒い冬も

休まず

お馬さんの お世話をする

 

お世話をするからこそ

信頼感も養われるのよね 多分

 

だけど それを 

わかってもらおうとすると

すっごく長く 

説明しなくちゃ ならなくなって

言い訳してるみたいで

それもなんか嫌

(もしや このブログも言い訳じみてる?)

 

なにしろ そう簡単には 

カミングアウトしない 趣味

だからこそ

乗馬好きの人と 出会うと

すっごく 嬉しくなって しまうのです