すごい雨
こういう日に限って
お稽古だったりする
ああ これぞ
一時期はやった
お稽古には
会社帰りでもない限り
家から 着物を着ていく
その方が ずっと楽だから
着物一式って 嵩張ってなかなか重い
雨の日こそ
荷物が多いのは もっと嫌だから
着ていきたい
だけど 着物が濡れるのは
ごめん願いたい
そこで選んだのは
綿紅梅(浴衣生地)の浴衣着物に
麻の名古屋帯 筒袖襦袢
草履には雨カバーをつけて
いざ出陣ならぬ 出発
この出立なら
どんな 土砂降りで
滝行状態になろうとも
蒸し蒸し湿気で
汗だくになろうとも
帰ったら洗濯機に
ぽいっと放り込めばいいから
気持ちが楽
そこに 雨に濡れても大丈夫な
ナイロン製の肩掛けバッグ
うふふ
着物だったけど
肩から下げて持ちました
なかなか アバンギャルドな見え方だけど
だって 持ち手が長すぎて
手では持ちにくいんだもの
だけど 着物人口の多い京都
噂に聞く 着物警察からチェック入るかな?
なんて ちょっと 心配だったけど
「着物着てショルダーバッグなんて持つな」
なーんて事
誰にも言われなかった
じろじろと
見られさえ しなかった
そういえば
これまでだって
嬉しいことを 言われさえすれ
こき下ろされたことは
一度もない
着物の街 京都の人たちは
着物姿の人には かなり寛容
着慣れた人は
着物警察 になんて
ならないのかもね
そういえば 英語も ドイツ語も
母国語としていない人に 限って
「そんな表現は しない」なんて
目を三角にして
四角四面なことを 言ってくる
カタイこと 言うのは
「中途半端に 話せる人たち」 な
気がしてたなあ
着付けにしろ 言語にしろ
身についている人ほど
許容量も 余裕もあるのかもね