JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

時間が急にできちゃったら

今週のお題「急に休みになったら」

 

カナダから帰国して

就職した会社は その時代には珍しく

コアタイム制だったけど

 

私が配属された 部署は

会議が夜の8時から

なんて事は ざらで

帰宅が日をまたぐなんて

よくあって

コアタイムなんて絵に描いた餅

 

もちろん 営業部や総務部、人事部は

きちんとコアタイム制を

活用なさって ましたけど

ウチの部署は なにしろ

終業が遅いので、コアも何も

 

隣の部署の男性なんて

「会社に本籍を置いているらしい」

なんて 噂が立つくらい

いつ会社に行っても

そこにいた

 

その頃は

仕事が楽しくて

楽しくて 仕方がなくて

働くって こういう事と

疑いもしていなかった

 

さすがに会社で 夜を明かした事は

一度しかないけれど

(使ったことはなかったけど)

シャワーも布団も畳の部屋も

完備なので

泊まる設備はパーフェクト

 

ところがある日のこと

急に 午後6時に帰れる事になった

こんな事 就職したての頃か

仕事納めの日くらいしか

経験がない

 

降ってわいた 空いた時間

そのまま 家に帰るのは勿体無い

せっかくだし

友達を誘って夕食でもと思っても

別の部署は まだ仕事

 

その日は雨で

お散歩を楽しむ気分でもなし

冬だったから もう暗い

せっかくだからと バスには乗らず

アパートまで20分の道のりを

てくてく歩いた

 

さて 何しよう

夜ご飯は いつも 会社で

みんなで買い出し

お弁当やモスバーガー

すませているから

家の冷蔵庫を開けても何もない

不覚 

スーパーで何か買ってくれば良かった

 

だけど 品揃えのあるスーパーは

会社の近く

また戻るのは 

せっかくの6時上がりなのに

悔しいようで 

実家から送られてきていた 

お餅を焼いて 寂しい夕食

せっかく早く帰ったのに…

 

部屋には テレビも電話も置いてない

だって 寝に帰るだけの 部屋だから

寝具と必要最小限の 

生活必需品だけ

なんと 扇風機さえなかった

温暖化の今だったら 絶対に暮らせない

ちなみに 場所は東京

 

これでもかと

ゆっくりお風呂に入り

濡れた頭で

ぼーっと机の前に座って

考えた

 

会社では 文章を 読みまくっているから

本を読む気には 全くならない

いつも宵っぱりだから

目はギンギラ冴えている

スマホなんて まだない時代

 

さて 何しよう

しばし考え

レターセットを取り出して

眠くて たまらなくなるまで 

友達宛に 手紙を書き続けた

 

寝る前に手紙なんて

書くもんじゃない というけれど

翌朝 どさっと郵便ポストに投函した

 

私の場合

 

急に休みになったら…

というか

急に早帰りになったら…

面食らって 動けなくなる 

ということが判明

 

日頃から

こんな時には 何をしようって

決めておいたら

せっかくのフリーな時間

ずっとやりたかった事に 使えたのに…

 

「時間が空いたらやる事リスト」とか

作っておいてたら 良かったのかな 

 

ただ、あの会社に勤めていた間

こんな早く帰れるなんて

あの日以外 記憶にないから

リストを作っても

役に立たなかっただろうなー