JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

金木犀

 

外に出ると 

金木犀の香りが漂う

季節になりました

 

金木犀の香りは

むせそうで 

実は 大好きという訳ではありません

 

ただ、今住んでいる場所は

すぐ近くに 大きな木がないので

「微かに漂う」くらいで

なかなか 良い感じ

 

甘くて ちょっとクセのある

粉っぽい 

金木犀の香りの中を歩くのは

チラチラと浮遊する 

粒子の緩い 流れの中に

いるよう

 

今日

いつもの散歩道から

ちょっと逸れて 歩いていると

先に立つ 木の周りだけが

ぼわーっと 黄色く霞むように見え

 

何かと思えば

金木犀

大きく立派な木なのでした

 

葉の生い茂った 枝先は

オレンジ色の小さな花で

覆われて

 

金木犀の香りに酔いそうで

木のすぐそば は

苦手なのですが

 

満開の金木犀

まるで 昼間の星屑みたいに

青空に 映えて 夢のよう

 

引き寄せられるように

木の前に 立ち止まり

香りの濃密さに 息苦しさを感じるまで

その場で 見惚れ

 

その場を離れても

しばらくは

金木犀の幻が

離れませんでした