蝉って、羽化してからが短くて
かわいそうって言われてしまいがちですけど
そうかな? って 思うんです。
蝉の種類によっては
地中で暮らす幼虫時代を含め
10年近くを生きるものもいて
それって、昆虫界では
とっても長寿な方じゃないのかしら?
ちなみに 男の子達が大好きな
カブトムシの一生は 約一年
もし、長生き=幸せという
物差しがあるとしたなら
蝉=カブトムシより幸せ
あと、地上に出てから
飛び回れる期間が短いから かわいそう
っていうのもよく聞くけど
地中生活は 蝉にとって
とっても快適かもしれない
暖かくて、美味しい樹液を出す
木の根っこがたくさんあって
踏み潰されることもないし
鳥に食べられることもない
(モグラやオケラに出くわす危険はあるけど)
地上生活の方が 地中生活よりも
楽だし幸福だなんて
誰が決めたの?
よく目にする蝉の抜け殻や
夏の終わりに生を全うした蝉の姿から
人は蝉から無常感を感じてしまうのかもね
だけど、蝉って
地中の生活も地上の生活も
その上、空を飛ぶことまでできて
すごい経験値があるねって思う
地上での生活しか知らない人間より
ずっとすごくない!?
多分 私の想像を超えた
とても豊かな世界に生きている
蝉
ただ、その豊かさを
ぼんやりとしか想像できないのが
残念