JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

気になる画家 その1  カルロ・クリヴェッリ『蝋燭の聖母』

お題「好きな画家は?行ってよかった・おすすめの美術館のエピソード」

 

西欧美術が好きです

中でもイタリア♡

ローマ時代のモザイクも好きですけど

やっぱり ルネサンスは別格で

美術品に溢れた

フィレンツェやローマは

ディズニーなんぼのもんよ ってくらい

私にとっては 夢の国

 

ルネサンスというと 最盛期に活躍した

ダヴィンチやボッティチェリ

ミケランジェロが 有名ですけど

ミケランジェロ大好き❤️)

 

そこに至るまでの

ギルランダイオ(Ghirlandaio)や リッピ(Lippi)、

ゴッゾーリ(Gozzoli)も 好きです

 

その

ルネサンスに至る 流れの中に 

あまり 日本では 人気がないというか

知られていないけれど

気になる 画家が…

 

大大大好きで 好きで たまらない という

訳ではないのですけど 「好き」

あると そっちに目が 引き寄せられるというか

「気になる」そして「忘れられない」

 

 

カルロ・クリヴェッリ(Carlo Crivelli)

初期ルネッサンスの画家です

www.metmuseum.org

www.metmuseum.org

 

作風は硬質且つ豪華 そして優美

ちょっと爬虫類っぽいというか

(爬虫類 嫌いではないですけど)

絵の中に 漂うひんやりとした 空気感

(もしや 女性から 酷い仕打ちでも

受けたのかしら? と

勘ぐりたくなるような)

 

彼女達の 仮面のような 美しい顔からは

悲しみや諦めや苦しみ 

(時には蔑み) みたいなものが

極々薄く 滲み出ていように見えるのに

とても官能的

(そして 手指は軟体動物っぽい)

 

妖しい魅力を 醸し出しています

 

そのギャップが 

クリヴェッリの絵に惹かれてしまう

理由の 一つかもしれません

 

そして 幼子イエズスは

小さな頭の中で 

難解な哲学的命題を

こねくり回してでも いるかのような

難しい顔をして

 

老人達に至っては

肌はくすみ 目つきが悪ーい

 

衣服や持ち物、舞台背景は絢爛豪華

衣装は 金糸の一本一本まで

これでもかというくらいに 描き込まれて

北方ルネサンスに通じるような

粘着質なところを感じます

 

はっきりと言ってしまえば

ルネサンスの生命力や明るさから 外れた

風変わりな作家 なのかもしれません

 

あまり知られてはいない なりに

時々目にするのは

『マリア・マグダレナ』

artsandculture.google.com

『聖ミカエルと悪魔』

『燕のマドンナ』 など

 

ちなみに 私のお気に入りは

ブレラ絵画館 所蔵の 

『蝋燭の聖母(リトルキャンドルのマドンナ)』

www.instagram.com

 

ただ、この作品は 他に比べて

クリヴェッリらしさが

ちょっとソフトかも?

 

日本ではあまり紹介されることのない

カルロ・クリヴェッリ

もし、機会があれば

冷たい美女に

ぜひぜひ 会いに行ってみてくださいませ