たれものは身に沿って
たおやかな美しさがあるけれど
織の着物の
直線的な 潔い美しさが 好き
そして何より 着やすい
紬といえば
東の結城に西の大島
ほっこり結城と
つるとろっの
知らなかったけど
大島紬は
ゴブラン織
ペルシャ絨毯と並ぶ
世界3大織物の 一つらしい
結城も大島も どちらも
反物から購入して
仕立てようとすると
目の飛び出るような 金額になるので
私は 基本
リサイクルを 大活用
たかがリサイクル
されどリサイクル
そして今や リサイクルでしか
出あえないものもある
大島紬の織り方
(手織り経緯絣)には
一元式 片ス式
そして
割込式とあり
かつては
ほとんどの大島紬が
千鳥格子というか
風車のようにも見える
一元式で 織られていたそうだけど
絣合わせに
高度な技術が必要とあって
現在では ほとんどの大島が
アルファベットの
Tの字みたいな絣で
柄を出す 片ス式
そして割込式は
何と言ったらいいんだろう
高下駄のような
アルファベットのEのような
絣の組み合わせで柄を出す
一元式と片ス式の配列を
交互に繰り返すので
絣合わせが超絶難しく
熟練した織子さんの中でも
織ることのできる人は一握り
一反を織り上げるのに
最低半年は必要らしい
そして今
割込式を織ることのできる
職人さんは
いなくなってしまった
だから
新しく織ってもらいたくとも
手に入らない
今 市場に残っているもののみ
実は 手元に一枚
割込式の 泥大島を持っている
ずっと探していたというのも
あるけれど
7、8年ほど前に
運良く 気に入った柄の
割込式大島紬
もちろんリサイクル に
出あうことができた
寸法にも余裕があったので
自分サイズに直せたのも嬉しい
高度な技術を持った
職人さんが織り上げた
大島紬は
軽くてつややかで なめらか
着ると気分まで ランクアップする
よくぞ
私の所に来てくれました
ありがとう!
この世から
失われた技術で 織られた
着心地満点の
美しい 大島紬
大切に着ようと思います