先生からお借りしている
リュートは8コース
弦が全部で15本
(7ペアと1シングル)
その15本の音を
一本一本
地道に合わせる
ペグは木製
締めたはずなのに
もっと緩んでたりもして
ならばと
ぎゅぎゅっと
締めたら 今度は
締まりすぎて 素っ頓狂な
音になっちゃったり
途中で
ビンッ て大きな音がして
弦切れたか!? と
慌てたら
大いに緩んだ音だったり
なかなか 手強い
ルネサンス期には
リュート奏者は
人生の三分の一を
調弦に費やす って
揶揄されたくらい
時間がかかるもの だったらしい
睡眠と調弦で
人生の半分以上を
費やすってことですか!?
時代が下がってくると
リュートをもっと大きくした
テオルボなんて
全長2mくらいもある
楽器が登場してきて
その弦の調律にいたっては
私なんぞには 想像もできませぬ
その上 その時代に
使用していたのは
(今でも使用されている)
ガット弦=羊の腸 なので
温度や湿度によっても
伸びたり縮んだり 変わるわよね
良かった 普通の弦で
ただ、ガット弦は
自然のものだけあって
すごく優しい音がするらしい
自分で弾くなんて
到底おこがましいけど
実際の音を 直に聞いてみたいわあ
で 調弦
先日 ちょっと
立て込んでいたこともあって
2週間ほど 調弦せずにいた
言い訳をするとしたら…
音階はズレていない気が
したんだもの
お稽古前になって
さすがに 調弦しとかなくっちゃね
と チューナーつけて 鳴らしてみたら
やっぱり すっごく緩んでた
全てが半音ずつくらい
うわあ ガット弦でなくとも
こんなに緩むんだあ と
驚くと 共に
気にせず 練習していた
私の 音感の鈍さよ
ピアノも調律するけど
そんなに 頻繁になんて しないもの
(それに 自分じゃやらない)
リュート奏者が
人生の三分の一を
調弦に費やす ってのも
なんか納得