ドイツの地方都市 マンハイムで
バス停に 並んでいた時の事
ドイツは日本みたいに 整然と列を作る国
私たち夫婦も 夫、私と
前後に並んで待っていた
そこに 見知らぬおばさん 登場
なぜか 私の隣に立ち止まり
そのままずっと 立っている
ちょっと不思議に思いながらも
そのまま バスを待っていると
おばさんの手が
そろーっと 伸びて行くじゃあ
ありませんか
その先には 夫の
お尻のポッケと そこに突っ込まれた
二つ折りの財布
財布に触るかどうか… という時
私が慌てて 夫の肩をたたき
夫がこちらを振り向いた
「財布、財布! ちゃんと
上着のポケットに入れなよ」
おばさん さっと手を引っ込めて
「これじゃあ 盗られるわよって
教えてあげようとしたのよ」と 言い捨てて
そそくさ どっかに行っちゃった
そんな事があっても
それでもやっぱり お尻のポッケに
二つ折り財布を ツッコミ続ける 夫
夫は海外生活が かなり長い方なのだが
(社会人期間のうち 半分が海外)
彼の危機管理能力に 不安しか感じない
棚に置いた!
貴重品の入った ビジネスバッグを
ヨーロッパ出張で まるごと盗られたり
(パスポートから家の鍵から書類から
何から何まで入ってた)
これも海外で
財布の入った上着を 盗られ
走って追いかけたけど
電車を降りられてしまって
後の祭りだったり
危機感を
どっかに置き忘れているのかも
しれない
だけど どうして
お尻のポッケが 好きなんでしょうね
そして 夫の他にも
お尻ポッケ好きって
相当数いらっしゃるように思う
世の男性の方々へ
お尻ポケットに お財布は
特に海外では
お勧めしませんよ というお話