JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

それ、やりたくないです

 

高校に入学した頃だったか 

アランの『幸福論』が好き と言ったら

アランが好き - JuniperBerry’s diary

 

父に アランなんて と言われ 

代わりに

西田幾多郎を読みなさい」と

善の研究』を渡された

 

頭っから 好みを否定されたのにも カチンときたが

それよりショックだったのは

本を渡され 読もうとしてみたけど

まったく 意味がわからない

 

何が言いたいんですか? 

これって

どう言う意味ですか? と

読んでいる間中 もやもやもやもや

 

数ページ読んで 私が得たことといえば 

「だから何が言いたいの」という 

自分には理解できないことに対する

イライラと 無力感

 

「いみわからないからよみたくない」 と

父に言ったら

哲学書というのは すぐにわかるものじゃない 

どんなにわからなくとも

100回読めば わかるようになる」

などと諭され

 

その頃は まだ30%くらいは 素直ないい子だったので

頑張ってさいごまでページをめくった

それでもやっぱりチンプンカンプン

訳のわからないものを読む というのは

 

苦行

 

何のためにこんな苦行をやっているのか と言えば

父親に言われたからで

自分で望んだ訳じゃない 

西田幾多郎さんのことが 

好きだったり憧れてる訳じゃない

 

父に見つからないよう

善の研究』を 本棚の奥に こーっそりと戻した

 

中学入りたてに味わった

もう一つの苦行

それは英語の授業

 

S+VだとかS+V+O+Cだとか

何よ、Sって 

This is an appるぅぅぅぅぅぅーーーっ⁉️

「これは林檎です」って何

見れば食べればわかるしっ!

 

やる気皆無 

覚える気もなし

 

こんなだから

中学になって初めてもらった通知表の

英語の成績は10段階の3だった😱

だけど勉強しなかったんだから この結果は当然

納得の上😏

 

ただ、通知表を見た父は顔面蒼白 怒髪天

その日から 父のスパルタ授業が始まった

 

おかげさまで 英語の成績はマシになったが

英語がもっと嫌いになった

 

なのに 何でカナダに行くことに したのだか

突然 英語が大好きになった 

なんてことでは 金輪際ない

 

英語は やりたい事を叶えるための「道具」

どんなにつまらなくっても 面白くなくても

英語やんなきゃ 始まらない ってことになっちゃったから

 

仕方なく

カナダに行って最初の1カ月半を

ニューブランズウィック大学のELP

English Language Programme | UNB の

インターセッション(春季講座)に参加して

英語を習うことにした

 

なんで この大学を選んだか というと

語学教授方法が ちょっと変わっていたから

 

期間中は英語オンリー

英語以外の言語を 3回話したら 

 

即・退・学

 

教授補助&監視要員に

(春休み中の)学生たちを動員して

英語漬け状態を

無理矢理実現させるという

ローラー作戦

 

当然 全寮制

 

実際、期間途中で母国に帰されていた子が

何人かいた(鬼よ👹)

 

英語が基本的に(大)嫌いだった私 

だけれど

 

(大学時代にアルバイトしてコツコツ貯めた)

払込み済みの学費を 無駄にしないためなら

こんな私でも諦めて頑張るだろうと

(自分の弱さをよく分かっているが故の)

選択 

(私ってもしかしてMなのかしら)

 

入ってみて 驚いた

カリキュラムが 幼稚園か小学校のよう

 

皆んなでゲームをし 歌を歌い 踊る

覚えた単語の数を 競争したり 

教え合ったり

自分達でストーリーを作って 舞台で演じ

授業の後は 先生たちも一緒にパーティ

ちょっとしたクラブ活動みたいなのもあり

映画上映あり

もちろん授業も(それらの合間に)ありましたけど

 

ELPは 幼児が母国語を覚えるプロセスを 

そのままなぞって

英語を学習させるという方式を採用

 

勿論 至る所で 先生達のみならず

大学の学生達が目を光らせている

 

母国語を喋ることのできる機会が あるとしたら

トイレの中か夢の中くらい 

 

さすがにここまでされたら

夢の中でも英語を喋っていましたよ

うなされながら😅

 

そういえば

日本から電話が来た時にも 

すぐ横に張り付かれて

じーっとチェックされてました

(相手が日本語で喋ってるのに 自分は英語って 

不自然すぎて短時間で切ったけど)

 

スパルタだったけど

英語は嫌いだったけど

 

ここでは

生活するために

友達を作るために

お金をドブに捨てないために

英語のみで暮らさなくちゃならない

 

そのうち

英語で夢を見るようになり

 

そのあたりから

いつの間にやら 苦手意識が消えていた

(といって、ぺらぺらって訳じゃないけど)

 

それどころか

中学校や高校の 英語の授業を受けているより

百倍も千倍も やる気が出たし 楽しくもなった

 

ELPの教授法が大きかった とは思うけれど

もう一つの理由は

この学校の この環境は

誰かからの押し付けではなく 

自分で選んだものだから 

 

ここでの経験で

 

人に言われて無理矢理だったり

嫌いなこと自体を 目的にしても 

身につかないし続かない

 

けど

 

自分がやりたいことだったり

将来のなりたい自分のためだったら 

嫌だったり大嫌いなことでも 辛さは半減

いつの間にやら

好きになっている なんて事もあるみたい♡

と気がついた

 

(みんな とっくの昔に 

気づいていることなのだろうけれど

私はスロースターター)

 

それは別の言い方をすれば 

 

嫌なことや嫌いなことを 

どうしても

やらなくっちゃならない ハメに陥った時は

自分が大好きな何かに付属させてしまえば

やり抜く確率が高くなる

 

けれど、理由もなく

気の乗らないことをやろうとしても

時間の無駄

 

ということで

 

善の研究』は

私がやりたいことへの道筋の

どの部分にも 当てはまりそうにない

なので

これから先も 読むことは ないな