JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

イナバウワーに跳び座り 

先日は座敷舞のお稽古でした

曲目は引き続き『君に扇』

 

You Tubeで舞妓さんや芸妓さんの舞っている様子をチェックして

大まかな流れは下調べ済み

その中で、ここらへんもしかして…と

ちょっと嫌な予感のしていた箇所が…

 

大当たりーーー

出ました 跳び座り

この分だと もう1箇所の 嫌な予感も当たりそう

 

しかし 今回はそれだけではなかった

左足前でしゃがんでいる足を 右足前に入れ替える という

地味に負荷のかかる動き 

これが 見た目ほとんどわからないクセに 足首にくる

 

動画では着物の裾に隠れて 見えなかったのよね

なんか やってそう? とは思ってたけど

 

そうでなくとも

和風イナバウアーの練習を始めてからというもの

日頃使っていない筋肉が 驚いて悲鳴をあげて

右膝につながる筋肉 ひいては腰にまで痛みが出てしまった

 

単に 臀部や大腿部の大きな筋肉が張りすぎて

筋肉の付着部分に 負荷がかかって痛みが出ているのだと

理屈ではわかるのだけれど

説明できたからって痛みが解消するわけではない

 

真夜中に膝周辺の痛みで目が覚め

寝ぼけ眼で ストレッチをするというのが

ルーティンになってしまった

 

私がお稽古している流派は 

直線的でキレがあり

他派に比べると 男性的

 

けれど

舞妓さんや芸妓さんがお座敷で舞う場合と

私のような素人が 日本舞踊を習う場合は 

振りや印象が多少違ってくる

 

芸妓さんたちは 袂も裾も長く 帯も重いので

跳んだり跳ねたりはないし  動きも少し抑え気味

動き自体は 直線的でも

芸妓さんならではの 色気が動きを柔らかく見せている

 

だが、素人の

(時々引き出しをお尻で閉めるようなガサツな)

私には 動きをソフトに見せる 色気は皆無

 

シンプルに表現すれば 

玄人(舞妓さん芸妓)さんは 動きが柔らかくて 色っぽい

玄人さん以外 動きは大きくてハード 色っぽさは(人によっては全く)なし

 

京都に越して来て 京都ならではの

お稽古事を始めよう と 思った時

 

まず 花柳流のお稽古を見学させてもらった

その振りは あまりにも女性っぽくて 色気があって

私にゃ無理と一眼で悟り 

やっぱり日本舞踊じゃなくて

他の習い事にするかいな と思った

 

その後 今の流派を見学させてもらって

一目見るなり 虜になった

 

なんたって かっこいい

しなを作らない 媚もない  

動きがスピーディで キレがある

それはある種 体操競技を見ているよう

 

その後 お家元の映像を見て

惚れた

 

見た曲が『薙刀八島』だったこともあるけれど

それはまるで 

鬼神となった巴御前が この世に降って現れ

舞っているようだった

(曲に巴御前は出てこないんですけどね 

お家元が女性なのでイメージが)

 

足元にも及ばないのは分かってるけど

いつか いつか 足先ちょびっとだけでも

触れるくらいになりたいもの

 

と願いつつ お稽古に通っている

けれど

 

新しい曲になるたびに

どっかこっかが痛くなる

痛みの場所は一巡して

また初めに戻って また痛い

 

そうやって だんだんと身体が

舞仕様になっていくのかな

そう考えると 

痛いのも 悪いことばかりではないのかも

 

そして今、私の自宅稽古には 

スクワットと 寝ぼけ眼のストレッチ が加わっている