JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

ドイツ窓が好き

ヨーロッパの家って どれも石積みで 似ているけれど

国や地域によって特徴があって

 

建築様式はもちろんですけれど

独特な石を使っていたり 

地方独特の装飾や

窓の形状でもなんとなく 

 

伝統的な家の窓のイメージは

イギリスやアイルランドは 上げ下げ窓

フランスは観音開きで上部がアーチだったり

アイアン製のバルコニーがついていたり

イタリアや南仏は強い日差しを遮るための鎧戸付き

ドイツは寒さを防ぐための ぽつんと独立した窓

 

ただ、最近は窓もどんどん進化して

 

ドイツでは 昔の建物がそのまま残っている

景観保護地区 アルトシュタットは別ですけれど

私が住んでいた頃はもう既に 

過去のぽつんとちっちゃい窓から大きく変貌して

とても大きくて開放感のある窓が主流になってました

 

技術の進歩で

おっそろしく寒いドイツでも

ドイツ人が愛して止まない 太陽光を取り入れられる

大きな窓を可能にしたという事なのでしょうね

ドイツの冬は すっごく暗いので

 

そこで使われているのがドレーキップ窓

ドイツの家の窓のほとんどが この窓です

 

ドレーキップ窓は 二方向に開くようになっており

一つは 横辺を軸にして大きく開ける内開き

もう一つは下辺を軸にして内側に倒し 窓の上部を細く開ける

 

窓のレバーを上、横、下に回して

どの軸で開けるかを決めます

 

この窓に出合った時

まあ、なんてお利口さんなの! と感激しました

なんてったって 2階の窓を掃除するのに

体を乗り出す必要がない

高所恐怖症気味の私には

とっても助かる窓なのです

 

換気時は 上部を細く開けたまま

断熱性も防犯性も高い

元々 防犯性を高めるために考え出されたとか

 

ドイツ人の友人は 一日くらいなら

留守の間 

ドレーキップ窓の上部を 開けたままにしていました

雨が少しくらい降っても 中まで降り込まないので安心です

 

ドイツで住んでいた3軒とも(赴任2回 ドイツ国内引越し1回)

腰高窓は全て 掃き出し窓も 

(大開口部用の窓で 大きさの割にとても軽く開けられる)

へーべシーべ窓の1面を除いて

全てドレーキップが採用されておりました

 

そして使うほどに ドレーキップ窓の良さに惚れ込んでしまった私

 

家を建てるなら

絶対にドレーキップをつけたい! 

(予算が許すなら)

窓という窓全て ドレーキップがいいわぁ

そう決意して日本に帰国

 

ちょっと調べたところ

日本にもドレーキップ式の窓を作っている

業者さんがいくつかあるのですね

特に 北海道などの

寒冷地で使われていることが多いよう

 

その上 ドイツの家では見たことのなかった

網戸がデフォルトになっているところは さすが日本

 

日本で網戸 絶対必要ですもんね

 

ところが ここで一つ問題が

日本のドレーキップの規格が狭すぎる

窓として使う分には問題ないのですが

ドレーキップ式の掃き出し窓から外に出ようとすると

カニ歩きするしかない🦀 (かっこわる)

 

幅が狭いんです 実質開口部50cm〜60cm

(メーカーさんにもよるかもしれませんが 

テラスドアとしての使用は想定していないようで)

体格の良い (ドイツと聞いてイメージする典型的な)ドイツ人だったら

出入り毎に 引っかかって もがく事になりそうです

 

その上、網戸は内側から開け閉めできても

外側からは操作できない

 

外側に持ち手がついていないので

内側から閉めてしまったら外からは開けられない

(これはドイツも同じ)

 

そんなこんなで

ドレーキップ窓をドイツで住んでいた家のように

テラスドアとしては使えないことが判明

 

その上

窓のサイズもコンビネーションも決まっていて

ちょっと違った規格にしたいなと思ったら

特注扱いで コストアップ

 

アフターケアを考えたら

日本の業者さんの方がいいな、とは思うのだけれど

(網戸もついてるし)

日本に住んでいるドイツ人の方々は、どうなさっているんでしょう

聞いてみたいー