JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

アイルランド食卓事情

 

ダブリンの一般家庭にホームステイしていたことがある

 

家族は ホストファザーとホストマザー そして

大学生の次男 高校生の長女

長男はロンドンに住んでいる

 

ホームステイしていたのは

イタリア人の男の子と私の2人

 

この6人で朝晩 食卓を囲む

アイルランドの家庭料理は お肉とパンとポテト

野菜は付け合わせ程度で 基本レンジで調理

 

お肉はグレービーソースにジャムがお決まりで

お芋はマッシュポテト、フライドポテト、粉吹き芋、丸揚げなどなど

調理方法は幅広い

そしてアイルランドのジャガイモは とっても美味しい

 

アイリッシュはドイツ人と同じで お芋とお肉を食べて生きている

本場のアイリッシュシチューを ちょっと楽しみにしていたけれど

ホストファミリーがもともとイギリス出身だからか

一回も食卓にあがったことがなかった

 

お野菜は、ミックスベジタブルがメイン

他の野菜となると甚だ寂しい

(スーパーには売っているのに…あのお野菜は誰が買っているのだろう)

 

ホストマザーが「Juniperのために日本の料理を作ってみたわ」と

本を見ながら、野菜炒めを作ってくれたことがあるけれど

男性陣は「これはなんだ! 野菜なんて食べるもんじゃない」と…。

いただいたのはイタリア人の男の子と私だけ

美味しいのになあ

 

あんまり野菜が恋しくて

こっそりスーパーでサラダを買って

部屋で食べていた

 

それでも、私がお世話になっていた家族は

野菜を食べる方だよと 知り合いに言われたのには驚いた

お世話になった家族の1ヶ月分の野菜消費量は

日本人の一日分くらいにしか ならないかもしれない

 

彼らは緑を 食べ物の色として認識していないのかも

緑はアイルランドカラーなので気が引けるとか???

 

お世話になっているお礼にと

日本から持ってきて大切にしていた抹茶ミルクゼリーを作って

好きな時に食べてね と冷蔵庫に置いておいたけれど

イタリア人の男の子以外 誰も食べてくれなかったもの😢

 

野菜嫌いは私がお世話になった家族だけの話ではなく

アイルランドの家庭全般に言える事らしく

国をあげて「健康のために野菜を食べよう」キャンペーンを行なっていた

キャンペーンが功を奏して 変わってくれているといいなあ

 

さて、食事が済んだら

次は必ずデザートタイム

 

ホストマザーお手製のクッキーはとっても美味しい

そして、トライフルは絶品

季節のフルーツゼリーの上に リキュールに浸したスポンジを乗せ

その上にカスタードクリームを乗っけたデザート

ゼリーとスポンジの相性が抜群

 

もう一つ、ホストマザーの作る

ラズベリージャムは何故か知らないけれど

とってもとっても美味しかった

 

こんなにデザートが美味しいのに

お父さんは ダイエット中

お父さんが こっそり デザートをおかわりしようとすると

お母さんが「だめですよ!」と お父さんの手をぴしゃっと叩くのが

微笑ましかった

 

お菓子のお供 紅茶には

(それとも、お菓子の方が 紅茶のお供なのかも)

ミルクと(ホストファザー以外は)砂糖をどんぶらこと入れ

みんなでおしゃべりをしながら 何杯もお代わりする

食事よりも ティータイムの方が長いのではないかと思うくらい

 

その後は全員で手分けしてお片付け

びっくりしたのは、男性陣がとてもよく働くこと

次男もお父さんも、家事に積極的に参加しているのには驚いた

 

お肉を切るのもお父さん

皆んなが まだのんびりと座っているうちに

ティーセットを運ぶのもお父さん

洗った食器を片付けるのもお父さん

 

それでも、お母さんは「まだまだよ」と言っている

 

アイルランドの食卓は(野菜は少ないけれど)

家族全員が集まって おしゃべりをして 笑顔になって

家の中で一番 幸せな顔の集まる場所

 

今のご時世、家族全員が食卓で顔を合わせるって 

なかなか難しくなってきてはいるけれど

アイルランドの食卓風景は 変わらないでいてほしいな