JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

吉野太夫花供養

 

先日の記事に引き続き 

京都で催される春のお茶会のご紹介

 

juniperberry.hatenablog.jp

 

吉野太夫ってお聞きになったことありますか?

太夫は 最高位の遊女の称号で

舞、音曲、鳴り物などを極めた女性のこと

もともとは中国の官位で五位を表す言葉だそう

 

吉野というのは 京都島原の太夫に 代々伝わる名前の一つ

 

二代目吉野太夫は 希代の名妓

本名 松田徳子 西国の武士の娘と伝わっており

書芸の達人で

明の国から恋文が届くほどの才色兼備

なじみ客には多くの高位の男性や文化人が名を連ね…

 

そんな人、小野小町だけかと思ってました🫢

 

吉野太夫の名前はいろんなところに残っています

吉野窓(外から見ると円、部屋から見ると円の下側が欠けている窓)

吉野間道(名物裂の名称)

吉野忌(吉野太夫の命日で秋の季語)

 

俳句の季語になるって…

 

二代目吉野太夫は 38歳という若さで亡くなったそうですが

(美人は薄命なのですね😢)

彼女の墓所があるのが 鷹峯常照寺

 

その鷹峯の常照寺で、4月第2日曜日に

吉野太夫花供養のお茶会が開かれます

 

本堂では 吉野太夫を偲ぶ

追善法要の(太夫のお点前による)献茶や(太夫の)舞の奉納が行われ

お茶席は 

野点席、煎茶席、お抹茶席、点心席

 

 

吉野太夫花供養は太夫道中から始まります

 

源光庵から常照寺までの100mほど

前に禿、引船、後ろに傘持ちを従えて

太夫が豪華な打ち掛け姿でゆっくりと練り歩く様子は

別の時代に紛れ込んだよう

 

三本歯の高下駄(三つ足)を履いた素足の

内八文字の足捌きを 直に見ることができるのも なかなか貴重

(この高さと重さの下駄で まっすぐ歩こうと思っても、かなり難しそうです)

 

京都を歩いていると、舞妓さんや芸妓さんを見ることは 時々ありますが

さすがに太夫を見ることは ほぼありません

ですので、太夫を見るには

こちらのお茶会は良い機会かも

 

 

ただ、こちらのお茶会、とても人気なので

前もってまわる順番を決めずに

お茶席全てを制覇するのは難しい

 

ちなみに おすすめのお茶席は

野点席 

太夫のお点前を見ることができますし

お茶の作法を知らなくとも 大丈夫👍

 

太夫見習いの可愛らしい禿(遊女の世話をする少女)が

お薄を運んでくれます♡

 

ちなみに、本堂で行われる 追善法要の献茶式を見る場合は

早めに行って座る場所を選ばないと (私みたいに)

板敷きの上に 長時間正座する羽目になりかねませんので

どうぞお気をつけてー💦