JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

ヨーロッパ旅行(&展覧会)のお供にいかがでしょう 『絵画を読む イコノロジー入門』

 

ヨーロッパ諸国を観光する時

美術館に行かないという人は かなり少ないと思う

歴史の教科書で見たような 有名な絵を

直接見ることができるのだから

行かない という手はない

 

ヨーロッパで美術館巡りをする際に

読んでおいてよかった! と強く思った本がある

それは

西洋美術史家の 若桑みどりさん が著した本

 

もちろん 現地で美術館に行く時だけでなく

日本で展覧会に行く時にも おすすめ

 

それは

『絵画を読む イコノロジー入門』NHKブックス

 

この本は 近年 話題になった

『怖い絵』に 方向性が似ているかもしれない

 

イコノロジーは 図像解釈学

絵画の中に描かれた 物や 組み合わせの 

象徴的な意味や その裏に隠された物語

依頼主や画家が込めた メッセージを

描かれた時代背景や 宗教的知識を駆使して 

読み解くというもの

 

この本を読むと 

ふうーん これは好き、これは好きじゃない と

見て通り過ぎるだけだった絵を

隅から隅までじっくり眺めたくなる

 

取り上げるのは

西洋絵画を代表する12作品

 

絵画を現在だけでなく 過去からの視点で見る

それは 謎解きみたいで 楽しい

美術館の入館料の価値を 何倍にもして楽しめる

 

ただ、30年前に出版された本なので

少し堅苦しいというか 学術寄りかも

若桑みどりさんは イコノロジーについて 

他にも沢山出しているので

その中から自分に合ったものを 選んでも良いかもです

 

『絵画を読む ーイコノロジー入門ー』

若桑みどり

NHK出版 1993年