JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

今週のお題「人生変わった瞬間」

 

今週のお題「人生変わった瞬間」

 

人生変わった瞬間、数え切れないくらい沢山あります。

 

 

数ある中で、ふっと思い出したのが、

ドイツで知り合ったおばさまの言葉。

 

彼女の言葉を聞く前と後とでは、

精神的な意味でかなり変わったように思います。

 

私はそのおばさまから、

マンツーマンでドイツ語のレッスンを受けていました。

その頃、私はまだ30代前半。

 

日本が大好きな人で、

ドイツに滞在している日本人に、ほとんどボランティアに近い形で

ドイツ文化やドイツ語を教えてくださってました。

 

ふっくらして小柄な人で、

いつもニコニコとしていて知識も豊富。

声が小鳥みたいにかわいかった。

ドイツ語は音が怖いイメージがあったけど、

彼女のドイツ語はまるで歌っているみたいに優しく聞こえて不思議でした。

 

ただ、授業はドイツ語のみ。

先生が言っている意味がわからなければ、へどもどしながらドイツ語で質問

伝えたいことは、回りくどくなって、クイズみたいになってしまっても、ドイツ語

ドイツ語以外は使えません。

例外なしの厳しさはドイツ人らしいかな。

 

 

あれ、話が違う方向に行ってしまった。

そうそう、人生変わった瞬間ですよね。

 

 

ある日、先生のご自宅に伺って席に着くなり

私、愚痴ってしまいました。

 

「人が急に不機嫌になったり怒るのってなんなんだろう。

こっちは何もしていないのに。」

 

確か、その前日に夫と喧嘩をしたんです。

まあ、その日に限った事ではないのですけどね。

夫が帰宅するなり不機嫌で取り付く島もなくて、

そのうち私まで不機嫌になり、

とうとう喧嘩になるという、ありがちな流れ。

 

そしたら、先生が

 

「誰でも、目の前の相手に関係のない理由で不機嫌になることがある。

目の前の相手以外に原因がある方が多いの。

相手が不機嫌だからって、

あなたまで相手の気分を受け取って、

嫌な気分になる必要はないわ。」

 

 

っていう意味のことを言ったんです。

 

 

取引先との交渉で嫌な思いをしたのかもしれないし

上司にみんなの前で怒られたのかもしれない、

 

お昼にでた唯一の野菜が、(夫が)大嫌いな、

マヨネーズの中にポテトが浮かんでるみたいな、

ゆるゆるポテトサラダだけだったのかもしれないし、

 

座ろうとしたら、あると思っていたところに椅子がなくて、

床で思い切り尾てい骨を打って、痛くてたまらないのかも、

 

もしかして、逆剥けを引っ張ったら関節まで皮膚が剥けちゃったのだとしたら…

 

もっと不機嫌かも(まさか、それ全部とか?)

 

 

それだけ沢山可能性が考えられるのに

相手の不機嫌のすべての原因が私って… 影響力ありすぎ、

神様じゃあるまいし? 

 

 

今ならそう思えるけど、

その頃の私は、そんなこと思いもつかなかった。

 

(その頃は、「心のトリセツ」のような本が、

今ほど書店に並んでいなかったんです。)

 

私の目の前で不機嫌なのは、

私になにか原因があるのだろう

私はこの人から非難されているんだ、と思い込んでました。

 

 

だけど、

 

おばさまの言葉で、

相手の感情を自分から切り離して考えること、

そして、そうすると、自分がすごく楽だって事に

気づいたんです。

 

私は、自分の気分に責任を持てばいい

相手の気分は、相手の領域。

 

それまで、目の前の世界を全部背負っていたのが、

自分の荷物だけ背負えばよくなって、まあ、軽いのなんの

 

もちろん、今だって、まだまだ影響受けてます。

やっぱり目の前の人がむすっとしていたら、なんで? って思っちゃいますもんね。

だけど、受け取りの深刻度は以前の1/3から半分くらいにはなっているかな。

 

 

実は、他にも人生の糧になるような言葉を

おばさまから沢山教えてもらいました。

感謝してもしきれません。

それらについては、また機会がありましたら

 

 

さて、今回のお題ですが、

 

「人生? の重荷が半減する言葉を聞いた時」

それが私の

「人生変わった瞬間」です。