JuniperBerry’s diary

日々感じたことや ふと思い出した事を 書いてます

京都の春の風物詩 ー都をどりー

 

先日は今年に入って初めてのお稽古でした

どうにか『めぐる日』が上がり

次から 曲合わせに入ります

 

お師匠さんから

「あがっただけえ」

と 念押しされまして 

 

そうです これからが本番です

短い曲は細かいところまで ぐっさりチェックが入るので

大雑把な私には なかなかハード

はあ、ひい、ふう

 

特に今回の曲は

今までとはちょっと違った動きが多くて…

ふう、 頑張ります

 

 

さて、少し早いですが

京都の春といえば

各花街の舞台があります

 

特に今年は

祇園甲部の歌舞練場(国の登録有形文化財)が新たに開場

(ずっと耐震工事のため使えませんでした)

 

都をどりが やっと本来の場所に戻ってきます

その柿落し公演が

2023年4月1日〜30日まで催されます

 

祇園甲部の歌舞練場があるのは

観光客にも人気の花見小路

花の季節の京都観光の折にはぜひぜひ

 

外国人観光客の方達にも人気らしく

特に土日の良い席は売り切れてしまう事が多いのですが

今回はそれに加えて柿落としという特別な年

私も早めにチケットをお願いしようと思っています

 

ちなみに

チケットには3種類ありまして

お茶券つき1等、1等、2等 です

 

お茶券のついている一等観覧券は

祇園甲部の芸妓さんのお点前を拝見しながら

舞妓さんがお運びするお薄と生菓子をいただけます

お皿はもちろん お持ち帰りできます

 

まだ 新しい歌舞練場に足を踏み入れたことがないので

確かなことは言えないのですが

ちょうど桜の季節なので お茶席に入る前に

歌舞練場のお庭をお散歩しながら お花見もできそうです

 

今年の演題は『新華舞台祇園繁栄』

いつにも増して 華やかな舞台になりそうです💐🎶

 

 

チケット販売開始日 1月6日

miyako-odori.jp

 

 

 

空腹な食いしん坊に、熱々は危険

東京で勤めていた頃

会社の保養所を借りて

友人と週末を過ごした事がある

 

それは房総半島の先っちょに建つ

マンションで 畳敷の2部屋と

ダイニングキッチンの3部屋

 

昼間はみんなで鴨川シーワールドマザー牧場を観光し

夕方には温泉を堪能

夕食は 鍋にすることに決まった

 

スーパーで白菜やネギ、キノコなどなど

いい出汁も取れそう と 

身のしっかりついた鮭のアラも購入

そして、しめ用にうどん

 

わいわいと作るお鍋は楽しい

ぐつぐつと熱い鍋をテーブルにのせて

部活のノリで 取り箸なんてのは使わず

それぞれ自分の箸で鍋から とんすいによそう

 

美味しそう 食いしん坊の私は 

欲張って大きな一口を ぱくり

ただ

あんまり熱くて そのまま噛まずに飲み込んでしまった

 

 

あ あ あ

 

喉に違和感

 

「骨刺さったー」という私に

 

みんなが

「何ばかやってるの」

「硬いもの飲み込んたらはずれるよ」

 

そう、こういう時はご飯粒を飲み込むといい とは聞いて知っている

 

生来慌て者で食いしん坊な私 

幼少期から骨を喉に 突き立てることがしばしばあったが

その度に両親から

「ご飯粒を飲み込みなさい」と言われ

どうにか ことなきを得ていた

しかし生憎 その日の献立の中に米粒はない

 

仕方がないので

白菜、ネギ、などなど

手当たり次第に飲み込んでみる

 

けれど

とれるどころか 

どんどん痛くなってくる

 

無理だ

下戸でお酒を飲んでいなかった友人に頼んで

そのあたりで一番大きい総合病院に 車で連れて行ってもらう

が 週末なので もちろん 夜間の救急外来のみ

 

待合室で待つ間

ついてきてくれた友達が

隣に座って話しかけてくれるけど

 

「あー」 「うー」 「はー」 と 一音のみで返事

 

唾を飲み込むだけでも痛いので

どんどん無口に そして

めっぽう目が据わってくる

 

やっと診察室の中に呼ばれると

私と同い年くらいの 

若者3人が 待ち構えていた

 

大きく口を開けてと言われ

私が うがー と開けた口を順番で覗き込む

 

「鮭の骨って柔らかいから 普通は刺さらないんですよ

少なくとも見えるところにはないですね 

カメラ入れましょう」

 

その頃はまだまだ ぶっとかったカメラを口に入れられて

ぐりぐりと

吐きそう でも それも痛くて無理

 

 

「ないです」

「ないよねー」

「ないない」

 

画像を見る3人に

つぎつぎ そう言われ

 

「でも、絶対に刺さってるんです、痛いんです」

なんて 長文を

喋るには痛すぎて 発声もままならない

 

一人が

「すみません、専門でなくて

平日に耳鼻咽喉科に行ってください」

と すごく申し訳なさそうな顔をした

 

 

意気消沈するような診察料を支払い 

(保険証を持っていなかった)

喉のみならず懐まで痛い

すごすごと保養所に戻ったものの 

何一つとして解決はしていない

 

友達が私たちの分の夕食をとっておいてくれていたけど

食べるどころではなく

「うーあー」とだけ言って布団に入った

 

喉の痛みはどんどんひどくなり

咳をすれば血が出るし

唾を飲み込むのも痛くてたまらないから

眠るなんてとんでもない

 

散々な夜を過ごして

自宅に戻り

もう一晩も

同じように うんうん言いながら過ごして

朝になると同時に

近所の耳鼻咽喉科に飛び込んだ

 

おじいちゃん先生が

半泣きになっている私の

喉を見るなり

 

「あー、両端が刺さって つっかえ棒みたいになってるねえ

鮭だって アラは鋭いから気をつけなくちゃ」

 

と、ピンセットで 

ものの10秒もかからず 抜いてくれた

 

 

食いしん坊は

熱々とアラには気をつけるべし

と 心底思ったのでした

 

 

 

 

 

 

梅は咲いたか ——私が一番好きな京都の梅♡——

 


 

お正月三が日が過ぎると

そろそろ梅の花が待ち遠しくなります

 

自宅近くの、お気に入りの梅の木の

蕾チェックの季節到来です

 

梅の花の 寒風に漂う透き通った香りが大好き

そして椿の花も、祖母が好きだったので好き

 

冬に咲く花が好きなんだね、と言われたことがあるけれど

そういうわけではないのですが

 

京都には梅の名所と言われる場所が数多くあります

北野天満宮は有名ですし、二条城や御所の梅の林も人気

 

ですが

 

私の大のお気に入りで

お勧めは 

 

城南宮の枝垂れ梅

 

梅の花の精が現れてもおかしくない程の

溢れんばかりの梅の花

アイキャッチ画像に城南宮の梅をこれでもかと詰め込んでしまいました💦)

 

そして何と言っても、椿の花とのコラボが最高!

 

 

電車だと竹田駅から城南宮へ行くまでの道の

風情がちょっともの足りない? のが玉に瑕ですが

とても素敵なお宮さんなので

機会があったらぜひ!

 

 

城南宮

京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地

枝垂れ梅と椿まつり 2/18~3/22

www.jonangu.com

 

 

 

前歯のリーチ ー馬に噛まれた話ー

 

馬の歯って、なかなか大きいです

馬の種類にもよるのかもしれないけれど 大人になると長さ7cmくらい

で、ちょっと前方に突き出ています

似顔絵の明石家さんまさん みたいな

 

そして、案外数があるんですよ

奥の方までずらずらーっと生えているので

 

牡と牝とで本数が違って 

牡には人間で言う犬歯なのかしら

牝よりも2本多く生えているそうです

数えたことないですけど

 

ただ、馬の口はよく触ります

ハミを噛ませなくてはならないので

 

ハミというのは

ハイブランドのバッグなどに

チャームや金具として ちょこっとついていたりする

コミュニケーションをとるために 

馬の口に入れる金具のこと

口には入れていますが、

馬はハミを歯で噛んでいるわけではありません

馬の前歯(切歯)と奥歯(臼歯)の間に

何も生えていない歯茎だけの箇所(歯槽間縁)があり

そこに すぽっとはめるようになっています

 

ちなみに、ハミを噛ませるときは

馬の頭を下から抱え

もう一方の手でハミを馬の口に当て、

(嫌がるときは例の空間に指をぐいっと入れて)

くいくいっとすると

金具(ハミ)を馬が歯槽間縁に送ってくれます

 

この空間がなかったら ハミをかけられません

歯槽間縁さまさまです

 

この空間、鹿にも牛にもあるようなので

彼らにもハミをかけようと思えば かけられるってことになるのかな

 

ハミ=繊細な指示を伝えるためのコミュニケーションツール

 

なので

歯槽間縁さえあれば

もののけ姫ハリーポッターの世界のように

野生の動物の背に乗って

自由自在に駆け回るのも可能???

 

あ、オオカミに歯槽間縁はないので

常人がハミを使って オオカミに乗るのは無理ですね

 

神話の世界みたいに 心が通じ合っていれば

ハミなんてなくとも わかり合えるのかもしれません

 

 

 

さて

 

ドイツでは(日本でもあるのかも)馬を丸ごと一頭

自分の馬として借り受けることのできるシステムがあるのですが

(馬を一頭借りる=乗るだけでなく、世話をして、食費などの経費をお支払い)

 

そのとき私が借りていたのが

 

芦毛(注1)のアラブ馬(注2)

 

名前はトレド

(登録名は長いのがあるのですけど、呼ぶときはこちら)

繁殖の可能性を考えて 去勢されておりません

 

体高低目の馬で

身長157cmの私の体格に合っていた

だから 借りて乗ってみない? と声がかかったんだろうな

 

オーナー(コーチでもあります)は 私よりも背が低かったのですが

ドイツ人には背の高い人が多いのです

 

 

 

その日私は

トレドの馬房の掃除をしていました

馬房の中に 彼と二人きり

 

シチュエーション的には

下僕(お掃除する私)がお仕事している部屋に

主人(アラブの王子)がいる でしょうか

 

糞をとって 汚れた藁を出して 新しい藁を入れて 

彼が寝やすいように 藁をふっかふかにする

そんな日頃のお世話をしていた時

 

 

かわいくってキュートな牝馬

馬場に行くため 乗り手に引かれて

私たちの馬房の前を通りました

(下を向いている私は それが牝馬だということに気づいていません)

 

途端 

ご主人様 もとい

高貴なるアラブ スタリオン の本能が燃えたぎり

彼の目はらんらん 

 

その目が示すもの それは

 

牝馬だ!

 

その視線(それとも におい)を感じた牝馬は動揺

手綱を引いて歩いている乗り手を

置いていきかねない勢いで 外へとぱっぱか逃げ出した

 

「ちょっと そいつ=アラブをどうにかして!」

とは 乗り手さんの叫び声

どうにかするも何も、女好きは檻の中

追いかけて行きたくとも 手立てなし

 

 

それでもなんでも

彼女を追いかけたくて仕方のない 彼

 

だというのに

馬房の戸は閉められて

アプローチの手段は途絶え

その上

彼女との間には

 

邪魔する奴(それは私)がいる

 

こう言う時 節操なしで 

血気盛んな牡馬のやること

 

こいつめ じゃまだー っとばかり

私の背中を ガブリ

 

急な襲撃に

私も驚愕

 

「何すんのよ!」と 思わず彼の顔に肘鉄を喰らわせ

馬房から一目散に退避

 

家に戻って合わせ鏡で見てみると

肩甲骨の間に

 

くっきりと馬の歯形

 

Tシャツ一枚だった ということもあるでしょうけど

肩甲骨の間ですよ

出っぱっているわけではありません

どちらかといったら凹んでます

 

 

どれだけ前歯出てるんだ

 

 

それ以来 恋の季節

彼の馬房の中を掃除する際は

 

「女子 近寄るべからず!」

 

以前よりも 倍々増し増しで 

強力に 頻繁に

アナウンスするようにいたしました

 

もともと彼はアプローチが強すぎて

女の子という女の子(のオーナー)から避けられてたんですよね

 

実は、彼の女好きエピソードはこれに止まらないのですが

今回はまずこのへんで

 

 

あ、恋の季節はこんな感じですが

日頃はとってもジェントルマンでハンサムなのですよ

彼の名誉のために、念の為

 

 

 

(注1)芦毛

歳をとるとともに白さが増す馬の毛色の名前 

子供の頃は栗毛や青毛(黒い馬)にちらほらと白い毛が混じっている程度

白馬と違って皮膚は肌色ではない

 

(注2)アラブ(純血アラブ)

アラビア半島起源と言われる

一番初めに確立された馬種で特徴的なシルエットを持ち、馬術競技に優れる

体高は低め(150cm程度)が多く、小柄 

日本でいうアングロアラブとは別種

アングロアラブサラブレッドの内、アラブの血量が25パーセント以上の馬のことをさす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行っておけば良かった (お題:人生で一度でいいから行ってみたい国ってどこですか?)

 

お題「人生で一度でいいからいってみたい国ってどこですか?」

 

 

スロベニアクロアチアに行きたいです!

 

ヨーロッパ屈指の自然公園と言われる

スロベニアプリトヴィツェ湖群国立公園

クロアチアブレッド湖の真ん中に建つ可愛らしい教会

実際にその地に立って、現地の空気の中、この目で見てみたい

 

海、山、森という自然に囲まれた二つの国

水の豊かな国なのかな

日本の原風景に通じるところがあるのかも

 

私はヨーロッパの南東部に 

足を踏み入れたことがありません。

 

国名で言えば

スロベニアクロアチアセルビア

ボスニア・ヘルツェゴビナモンテネグロアルバニア

 

それらの国とトルコの間にある

世界史で夢中になったギリシャにも行ったことがないのです

ギリシャ料理があまり好みではないというしょうもない理由で…

 

会社の先輩から 新婚旅行で

ボスニア・ヘルツェゴヴィナに行った時の話を聞きました

 

夢みたいに綺麗だったのよ 

また行きたいわ と

 

行くなら早めにね、と言われたのになあ

行きたいな、行けるかな

 

行きたい! と思っても

ヨーロッパまでの長時間フライトに

気持ちをくじかれてしまうお年頃 なのです

 

 

 

 

 

 

 

そろそろあいつがやってくる…

一月も半ばになりました。

二月がどんどん近づいて来ています。

あいつの季節の到来です

 

黄色い あいつ

 

その名は

 

杉 & 桧 花粉!

 

 

いえ、いえ 花粉がなければいいとか

言いたいんじゃないんです

大いなる自然の営みなのですから

 

大自然の偉大さに比べたら、私のくしゃみの問題なんて

ちいさいちいさい 取るに足りない事なのですけど

ただ、いくらなんでも

こんなに沢山ばっさばっさとふらせなくとも T-T

 

 

もともとハウスダストアレルギーのあった私

大学時代から、畳だらけの実家に帰るとくしゃみが止まりません

 

その後

就職して症状は悪化

ティッシュボックスを抱えながら仕事してました

 

それがドイツに行くことになりまして

ヨーロッパの家は木と石でできている

これでハウスダストともおさらば、解放される!

と期待で胸は高鳴ります

 

そう、そして

予想した通り、くしゃみはパタンとやみました㊗️

ええ、初めの2年間は

 

 

ところがその翌年から

すさまじい くしゃみと鼻水と鼻詰まりが始まったのです

 

車から出た途端にくしゃみ連発

誰かの家に遊びに行ってもくしゃみ

一日一箱のペースで消費するティッシュボックス

夜はひどい鼻詰まりのせいで、悪夢を見た時みたいに

息苦しさに飛び起きる

なんて事が連日続き 慢性的な睡眠不足

 

年がら年中

春も、夏も、秋も、冬(これは寒いから?)も

くしゃみ鼻水鼻詰まり

 

あの頃私と出会った人たちは皆

私の地声=鼻声だと認識していたようで

日本に戻ってから再会した人のほとんどに

「あれ、声変わった?」と言われました

 

そして、飼っているインコまで

私の鼻声を真似してお喋り

 

理由もわからぬ 苦しさに

ドイツ人の知り合いに

オススメの耳鼻科の先生を教えてもらって

かけこみました

 

パッチテストの結果は

なんと ドイツのほぼすべての植物の花粉に

 

アレルギー反応

 

もちろん ハウスダストも健在

道理でひっきりなしに鼻詰まりのはずです

 

 

なぜこんなことになったかといえば

それは全てが真っ黄色になったあの年

 

ドイツ滞在2年目はとても暑い年でした

草木はこれ幸いと葉を茂らせ、

ここぞとばかり 花をめいいっぱい咲かせた

その結果

 

郵便ポストも窓ガラスも、車も全てが真っ黄色になりました。

 

花粉で

 

家の軒にかけられた蜘蛛の巣にまで

花粉がひっついて 巣の形状は 虫たちに丸見え

あの年、蜘蛛はひもじい思いをしたに違いありません

 

これまでの人生で ほとんど接したことのない花粉が

突如雨霰と降り注ぎ、

それはまるで 体が不意打ちをくらったようなもの

体慣らしも何もあったものではなく

あの1年だけで許容量をぱーんと超えてしまったようなのです

 

おそるべし ドイツの花粉

 

郊外に住んでいましたが

平坦地ばかりのドイツの郊外は、

山がちな日本にあてはめれば、ど田舎に匹敵するくらい自然が多い

 

そして、ドイツにはマスクの習慣がない

人目をそれほど気にしない私でも

さすがにヨーロッパで万人の好奇の目を浴びながら

闊歩するほどの勇気はない

必然的に、花粉は私の鼻腔を万年フリーパス

 

しかし 

例の耳鼻科の先生に

処方してもらった点鼻薬(Nasonex)が劇的に効いて

夜の夜中に飛び起きる生活からは

めでたく解放されました

 

ただ、だからといって

花粉症ではなくなったわけではなく

やっぱりティッシュは手放せない

ドイツにいる間中、

 

まるでナプキンみたいに頑丈な(洗濯機に入れても大丈夫)

TEMPOのティッシュには

非常にお世話になりました

 

(これなしには暮らせないと

帰国時に段ボール2箱分送ったくらい)

 

ちなみに、ヨーロッパでは

オリーブや白樺の花粉に反応する人が多いみたいですね

 

ドイツから日本に帰国して

日本でもやっぱりティッシュボックスを脇に抱える日々

 

かと思いきや

なんとなんと ドイツにいた時よりずっとましになったではありませんか

そして花粉症らしく 季節は春限定

 

すべての花粉にアレルギーを発症したはずなのに???

 

実は、同じ植物でも

ドイツと日本では花粉形状が少し違っていて

そのため、日本の花粉にはアレルギー反応がそれほど強く起きなかったのです!

なんて素敵

 

でも 杉とヒノキ花粉には

ばっちり反応するので

せっかく花々の咲くいい季節なのに

春の到来がちょっと悩ましい

 

さて、今年の花粉飛散量はいかがなものでしょう

あんまり飛ばさないでほしいなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

稲妻の話

子供の頃から

稲妻を見るのが好きだった

 

障子戸を開け、ガラス窓に頬をくっつけるようにして

飽きもせずに 

真っ黒い空に 葉脈のように流れる稲妻を見ていた

 

それは安全な現代の家の中で

雨風を凌ぐことができているからこそなのだけれど

もしかしたら

生物に備わっているはずの

稲妻に対する恐怖心を司どる脳の部位が

普通の人より 小さいのかも? しれない なんて思うことがある

 

高校生の時は自転車通学

 

その日 私はブレザーを着ていたから

季節は 春か秋

 

帰宅途中から降り出した雨は 強さを増し

いざという時のために持っていた雨コートは

学生鞄の雨避けに使ってしまって

びしょ濡れになりながら、家に向かって自転車を走らせた

 

プールの中を自転車で走ってるみたい

 

ここまで濡れると、潔くて気持ちいい

車も人も通らない まっすぐで 真っ暗な道を

空を見上げ 

面になって落ちてくる 雨粒を 顔に受けながら 

鼻歌を歌いたくなる

 

(口を開くと雨が入ってくるので、歌いはしなかったし

機嫌の良い時に思わずやってしまう両手離しも ーー危険運転です すみません

道路全面水たまり状態では 実行しないだけの分別もあったけど)

 

その時、薄青紫がかった白い光が ちらっと光り

私の行く手、真正面を バリバリという音を立て

周囲を 薄紫色を帯びた光で炙り出しながら

世界を私の左と右にくっきりと分けて

道路の延長上に 何かの啓示のように吸い込まれていった

 

その後に続く、胃の腑に響くような轟音

 

稲妻は1つでは終わらなかった

3つくらい続いたと思う 

私の目の前を

 

後から思えば

急いで屋根の下に逃げ込めば良いものを

自転車にまたがったまま

ただポカンと稲妻に見惚れていた

危機管理能力 なし

 

だけど

あんな綺麗な稲妻は それ以前もそれ以後も見たことがない

私一人しか(多分)見ていなかっただろう

私の中の一番の稲妻

 

といいつつ、実は、もう一つ忘れられない

稲妻がある

 

季節は冬

 

松林の向こうに日本海を見渡す部屋の 窓から見た稲妻

雨は降っていなかった

 

真っ暗な宙から 白糸の滝のような稲妻が

何本も何本も 日本海 目がけて降り注ぎ

薄紫色の光が遠くの島の姿を一瞬浮かび上がらせる

その幻想的な光景に見入る私の 心の中に

 

ふと

 

こんなに雷が海に落ちるのでは

魚は驚いて逃げ惑っているのではなかろうか

だというのに

稲妻の美しさに見入っている私って

 

という小さい声が聞こえるには聞こえたのですけど

 

 

もしかすると

日本海側は稲妻を見やすいのかも?

 

家が建ち並んでいるからか

雪と関係があるのか

それとも地形なのかは わかりませんが

海外でも関西でも関東でも

あれほどの稲妻を見た記憶がありません

 

そういえば、

実家のある地方では

雪が降る前、雪を呼ぶ雷を

「雪おこし」と呼びます